オートクルーズって故障とか大丈夫?本当に便利?暴走しない?
使う派使わない派に大きく分かれるオートクルーズですが、走りの楽しさを高めたい方にとってはやはり気になる存在です。
そんなオートクルーズに対しては、以下の様な疑問が出てくることもあります。
● 「もしオートクルーズが故障した場合はどうなってしまうんだろう?」
● 「オートクルーズが原因の事故ってあるの?」
● 「オートクルーズって危なくない?暴走する可能性はある?」
このような安全性に関する問題は、どうしても気になってきてしまいますよね。
そこで今回は、オートクルーズの故障や事故のリスク、危険性などについての情報をお届けしていきます。
気になった方は是非このままご覧になってみてくださいね。
オートクルーズが故障する事はある?事例や事故は?
それではさっそく、オートクルーズの故障・事故リスクについてチェックしていきましょう。
オートクルーズは故障するの?今までの事例は?
故障リスクがゼロの装置というのもそもそも考えにくいですから、やはりオートクルーズにも故障リスクはあります。
実際に、インターネット上では以下の様な故障事例も報告されています。
事例
- 作動ランプが点灯し、巡航開始というところでガクンという音がして、速度が低下し始める。
- 勝手にシフトダウンする。
- 急激に回転数が上昇する。
- スイッチを押しても作動しない。
など
このような不具合が生じた場合は、当然ディーラーなどで見てもらう必要があります。
オートクルーズが原因の事故もあるの?
過去には、容疑者が事故当時のオートクルーズの使用を認めた事故も起きています。
事故例 山陽道トンネル事故
2016年3月17日に発生した「山陽道トンネル事故」では、2人が死亡しました。
事故当初、トラック運転手の皆見容疑者が運転する車はオートクルーズ状態でした。
そこに過労運転が原因と見られる居眠り運転が重なり、ほぼ減速をせずに70km/h〜80km/hの速度で乗用車に追突したと見られています。
容疑者が運転していたトラックのメーカーによれば、オプションであるオートクルーズには先行車との車間距離が狭まった場合に自動でブレーキングをする機能もついていましたが、その機能では急な減速はできないとのことです。
こうしたブレーキやアクセルの自動アシストを可能にするオートクルーズは、厳密にはアダプティブクルーズコントロール(以下ACC)となります。
単なるオートクルーズであれば加減速はドライバー自ら操作しなければなりませんが、ACCですと上記の操作が可能となるため、それを過信してしまうと居眠り運転等がなくても上記のような事故を起こしてしまう可能性があります。
これは自動車メーカーも公式サイト等で伝えていることですが、オートクルーズなどの運転支援システムを過信するあまり安全運転を怠るようなことがあってはいけません。
今後こうしたシステムを搭載した車が当たり前になっていくことが予想されますから、全ドライバーは今以上に安全運転への意識を強く持つことが大切になってきそうです。
オートクルーズって眠くならない?居眠り運転の危険性は?
オートクルーズ未体験のユーザーからしてみると、設定速度を自動で維持したり、先行車を検知して自動で加減速(ACC)をしたりする機能は居眠り運転を誘発しそうなイメージもあるかもしれません。
過労運転という事情があったとはいえ、実際に上記のような事故も起きているわけですので、居眠り運転を誘発する可能性についても気になるところです。
ただオートクルーズが居眠り運転につながるかどうかは、機能の問題というよりも個人の資質の問題になってくるといえます。
上記にもあったように、オートクルーズがあっても常に安全運転への意識を高く持っていれば注意散漫になることはありませんし、また居眠り運転が起きないように日頃から質の高い睡眠等を心がけていれば、そのリスクを減らすことができます。
それに、そもそもACCではなくただのオートクルーズであれば加減速はドライバーが行なわなくてはなりませんので、「ついうとうと…」というリスクはACCよりは少ないのではないでしょうか。
オートクルーズは本当に便利?暴走はしないの?
便利な機能というイメージのあるオートクルーズですが、実際のところ利便性はどうなのでしょうか?
また、暴走するリスクはあるものなのでしょうか?
オートクルーズって本当に便利?
アクセル操作せずに、設定した一定の速度を維持してくれるオートクルーズは、高速道路や自動車専用道路での長距離運転で力を発揮する機能です。
そもそも数百キロもの長距離をオートクルーズなしで運転しようと思うと、右足に痛みが出てしまうことがあります。
そういった体への負担を減らす意味でも、オートクルーズは便利な機能であるといえます。
ただ、どなたにとっても便利な機能とは限りません。
「上り下りでの動作がスムーズでないので結局使わなくなってしまった」
「設定可能な速度の範囲が狭いのであまり使えない」
こうした感想を持つユーザーもいます。
しかしオートクルーズも年々進歩しており、近年ではオートクルーズというとACCをイメージするケースも多くなっています。
上記のようにACC搭載の車であれば先行車との車間距離を検知でき、さらにはアクセル、ブレーキ操作も自動アシストしてくれます。
こうした機能が加われば、長距離ドライブもより便利に感じることができるかもしれません。
オートクルーズが暴走して危ない!なんてことはないの?
オートクルーズに対しては、「システムが暴走したらどうなるんだろう?」といった恐怖を抱かないでもありません。
以前、AT車の暴走事故が世間を騒がせたことがありましたが、ああいったときでも「オートクルーズの誤作動は耳にしたことがない」といわれています。
ですから基本的には、オートクルーズ暴走の危険性は低いと考えられます。
さて今回は、オートクルーズの故障や事故のリスクなど、オートクルーズの安全性に関する情報をまとめてきました。
今後はACCといわれる機能さえも当たり前になっていく可能性が高いですから、それを初めて体験したときのことを考えるとドライバーとしては少しワクワクするかもしれませんね。
スバルのACCであるアイサイト・ツーリングアシストなどは、ステアリング制御さえも自動アシストしてくれます。
このシステムですと、一定の条件を満たせばカーブの自動旋回も可能となります。
こんな話を聞くと、「近年の自動車技術の進歩には目覚ましいものがあるな」と改めて感じずにはいられませんね。