自分でできる車の傷の修理方法!部位や傷別の補修動画付き!
車の傷は小さいものであればプロのように完璧ではなくても、傷があったことが分からない程度に自分で修理できます。
ですが、初めての人にとってはハードルが高いのも事実。
実際に車の傷を自分で直したいと考えている人の中には、以下の様な悩みを抱えている人が多いようです。
● 「車の傷、自分で修理できるかな?」
● 「車の小さい傷を自分で直したいけど、どうやって修理したらいいんだろう・・・」
● 「車の傷をDIY補修したら、どれくらいの時間と費用がかかるのかな」
このような方のために、当記事では自分で直せる傷の判断や、分かりやすい修理方法の動画を紹介しています。
自分で車を修理するための参考に是非活用してください。
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自分で修理できる車の傷と、自分で修理するメリット・デメリット
車の傷を修理したいと考えた時、一番安く手軽にできるのは自分で行う方法です。
修理屋に持っていく手間もなく、その場で修理できればその日から車に乗ることもできます。
ただすべての傷が自分で修理できるわけではないのも事実。
修理方法によっては、より傷を目立たせる結果になってしまったり、修理代が大きくかかったりすることにも繋がるので、自分で修理できる範囲を事前に理解しておくことが重要です。
どんな傷なら自分で修理できる?
最近では、ホームセンター等で傷を修理するグッズが揃っているため、浅くて小さい傷であれば自分で修理することが可能です。
どの程度の傷までなら修理できるかについては、傷の「範囲」と「深さ」を基準に見ると良いでしょう。
軽くこすってしまった傷や、小石などによる小傷といった、近くで見てもあまり目立たない範囲の傷であれば自分で修理しても違和感が残りません。
また、表面の塗料が剥がれただけの浅い傷も自分で修理が可能です。
一方で、遠くから見ても傷がついていることがわかるくらい広い範囲で、かつ車体の深くまで傷がついてしまっているものは、自分で修理するとより目立ってしまう可能性があるので、修理屋にまかせるほうが無難だといえるでしょう。
自分で傷を修理した人のきっかけは?
いままでに自分で車の傷を修理した人はどういったことがきっかけだったのか?調査してみました。
一番多かった理由としては、「修理屋で依頼すると値段が高い」ということ。
後ほどメリット・デメリットでもご紹介しますが、金銭面で手軽に修理したいという人は自分で修理をしている人が多かったです。
また、「とにかく傷を早く直したかった」など、その場で直せる手軽さから自分でやってしまう人もいました。
自分で車の傷を修理するメリットとデメリット
自分で傷を修理するメリットとデメリットをまとめてみました。
車の傷を自分で修理する際は、一概にメリットばかりというわけでもないので、メリット・デメリットどちらも知った上で、自分でやるかどうか判断してみてください。
車の傷を自分で修理するメリット
車の傷を自分で修理するメリットは次のとおり。
- 安い費用で修理できる
- その場で修理できるためとりあえず傷を隠すことができる
- 修理屋に行く手間がない
自分で傷を修理する一番のメリットは、値段の安さです。
傷の範囲や深さによっても変わりますが、場合によっては1万円を超えることも。
安く修理してくれるところも増えてきてはいますが、まだまだ金銭面ではお金がかかるのも事実です。
ホームセンター等で修理グッズが1,000円以下で購入できるものもあることを考えると、その差はかなり大きいといえます。
また、自分で修理すると、とにかくすぐに傷を隠すことができるメリットも。
仮でも良いからとりあえず傷を隠したいという人は、本格的な修理に入る前に、自分で修理することを選ぶのも良いかもしれません。
車の傷を自分で修理するデメリット
一方で、車の傷の修理にはデメリットもあります。
- 初心者には難しく失敗する可能性がある
- 修理内容によっては依頼するのと同額の値段がかかる可能性がある
自分で修理することによる一番のデメリットは、失敗の可能性があることです。
簡単に修理できるグッズが整っているとはいえ、初心者にとっては結構難易度が高く、修理に失敗してしまったというケースもあります。
傷の修理を失敗することで、より傷が目立つきっかけになってしまうこともあるので、自分の腕に自信がない人や細かい作業が得意でない人は、プロに任せる方がおすすめです。
また、修理を重ねていった結果、グッズをこだわるがあまり、プロに依頼した方が安かった…なんて自体もよくある失敗なので、自分で修理を行う際はよく手順を調べてから行うようにしましょう。
金銭面やスピード面ではメリットの多い、自分での修理。実際にどういった修理方法があるのか?まとめてみました。
バンパーの傷の修理方法!分かりやすい動画と手順を紹介
車の傷でよくあるのがバンパーです。車を壁や電柱、縁石や他の車にぶつけてしまったことで小傷がついてしまうことがあります。
実際に傷がついてしまった場合の修理方法を、動画とともに解説していきます。
まずは道具を揃えましょう。必要な道具は下記になります。
必要な道具
● 車体と同じ色のペン、塗料を吹き付けるスプレー
● カッター
● シリコンオフ(汚れ、油分落としのスプレー)
● 仕上げスプレー
早速、修理の手順をお伝えします。
修理方法の手順
- カッターで余分なささくれを切り落とす
※ささくれがあると、塗料を塗ったときにまだらになるため
- 塗料がしっかり付くよう傷の周りの油分や汚れを落とす
- 色ペンをスプレーにセッティングする
※セットしたあとに缶を縦に振ると塗料が溢れる原因になるので注意!
- 車から5cmほど離れた位置から、車体に向けて並行にスプレーを吹き付ける
※スプレーを往復するのではなく、一方方向に動かすイメージ
※液垂れの原因となるので一度に厚塗りしないこと! - 数回にわけて塗り重ねるイメージで傷が隠れるまで吹き付けていく
- 傷の周りも広めにスプレーをしてぼかしていく
- 塗料で傷が隠れたら、仕上げのスプレーでカラーペイント部分を乾かす
※仕上げのスプレーを使用することで塗料が乾きやすくなるほか、ツヤがアップする効果あり
最初は吹付けになれるまでに時間がかかるかもしれませんが、5cmくらいの小傷であれば、慣れれば30分ほどで簡単に修理できるようになります。
バンパーの傷が深い場合はどうする?
バンパーの傷が深い場合、いきなり塗料を塗ってしまうと凸凹が残ってしまうことがあります。
塗料だけでカバーできない傷だと判断した場合は、塗料を塗る前に傷を埋める作業が必要です。
追加で必要なもの
光硬化パテ→太陽光があたると硬化するパテ
サンドペーパー
傷を埋める工程
- サンドペーパーでバリやささくれを取る
- 油分や汚れを落とす
- 光硬化パテで傷を埋める
※パテをチューブから絞り出して傷を埋め、付属のヘラでパテを傷に埋めていく。
- 補修部分に太陽光を当てて硬化するのを待つ。
- 付属のサンドペーパーで硬化した部分をなめらかに仕上げる。
↓
先程説明した塗料の工程に進む
光硬化パテは太陽光で固まるしくみなので、作業を行う場合は屋根付きの屋内で実施するか、傘などをさして直接日光が当たらないようにして行いましょう。
ボディやドアの傷の修理方法!
車の傷の中でも目立ちやすく、一番傷つけやすいのがボディやドアです。
自分の不注意で傷つけてしまうこともありますが、他人に傷つけられてしまうケースも多く、ふと気づいたときに深い傷がついてしまうこともあります。
ボディやドアの傷は目立ちやすいため、日頃から乗る前に車の周囲をぐるりと回って、傷がついていないか確認を行うと良いでしょう。
ボディやドアに傷がついてしまった場合の修理方法をご紹介します。
深く細長いひっかき傷の補修
ボディやドアに深い傷がついてしまった場合の修理方法を下記の動画とともにご紹介します。
まずは、ボディの傷の見分け方です。水をつけて手でなでたときに、傷が消えるようであればそれはさほど深い傷ではありません。塗装の必要もないでしょう。
一方、水をつけても消えない傷は、傷の度合いが深く塗装の必要があると思っておいた方が良いでしょう。
必要な道具
● サンドペーパー600番、1000番
● コンパウンド
● タッチペン
● シリコンオフ
● マスキングテープ
修理手順
- コンパウンドで磨き、細かい傷を消す
- サンドペーパーで深い傷に沿って磨き、汚れやバリを取る
- シリコンオフで汚れや油を落とす
- マスキングテープで1mmほど傷の周りを囲っていく
- タッチアップペンをよく振り、ボディについた傷を埋めていく
※このときペンを滑らせるのではなく、点を打つようにして傷を埋めていくのがコツ
※厚塗りに注意 - 塗料を乾燥させ、塗り重ねていく(塗料を盛り上げていくイメージ)
※乾燥して塗料は痩せていくため、必要より多いくらいに塗料を塗っておく
- マスキングテープを垂直に引っ張りながら傷と並行にしてゆっくり剥がしていく
- 1週間ほど乾燥させる
- 1週間経ったら傷の周りにマスキングテープを2〜3枚重ねて貼り、サンドペーパーを使って丁寧に傷を磨いていく
- コンパウンドで塗装面を並行にするため磨いていく
ボディやドアは繊細なため、丁寧に修理を行うことが大切です。
テープを削る過程で他の部分に傷をつけてしまうこともあるため、マスキングテープは必ず多めに貼って作業を行うのがコツ。
また、コンパウンドを使って磨いていくときも、力を入れすぎず丁寧にゆっくり行うようにしましょう。
マフラーの傷の修理方法の動画と手順まとめ!
バンパーよりも修理の難易度が上がるマフラーの傷。
特にマフラーの穴あきや亀裂は初心者にはなかなか難しい修理になりますが、自分でできないわけではありません。
マフラーの傷の修理について、動画とともに説明をしていきます。
必要な道具
● セラミッククロス
● シリコンオフ
● 熱硬化パテ
● (マフラー耐熱テープ)
修理手順
- シリコンオフを使って、汚れやサビを落とす
- パテをセラミッククロスに均一に塗り込む
- 塗った部分を穴の方に向けて固定する
- セラミッククロスを置いた上からパテを塗り込み均一な面にする
- 24時間以上自然乾燥をした後、排気熱で硬化させる
マフラーの穴あきが心配な場合は、耐熱テープを重ねるとより強化できるので安心です。
24時間以上の自然乾燥が必要なため、基本的にはその日中に修理するのは難しいと思っておきましょう。
最低でも2日は必要になるため、余裕を持った修理日程が必要です。
アルミホイールの傷の修理方法
最後にアルミホイールの傷の修理方法です。アルミホイールもマフラーと同様にパテを使用して修理を行っていきます。
アルミホイール専用の補修パテがあるため、それを利用して修理を行っていきましょう。
必要な道具
● アルミホイール補修パテ
● マスキングテープ
● サンドペーパー
● シリコンオフ
● パテ用のパレット、ヘラ
● (塗料)
修理手順
- 補修部分以外が傷つかないようマスキングテープで保護しておく
- サンドペーパーでささくれや塗装膜、サビを落とす
- シリコンオフで汚れや油を落とす
- パテがはみ出ても良いように再度マスキングテープを貼る
- パテ用のパレットに主剤3:硬化剤1の割合でチューブを出す
- ヘラなどで均一になるまでしっかり混ぜる
※すぐに固まってしまうため、作業は1時間以内にすばやく行うようにしましょう。
- 傷を埋め込むようにパテを塗りつける
- 4〜5時間硬化するまで乾燥させる
- サンドペーパーでなめらかになるように研磨し、完成したらマスキングテープをはがす
※塗装が必要な場合は、別途塗料で塗りつける
アルミホイール用のパテは硬化するまでが早いため、すばやく作業を行うことが必須です。硬化するまでに5時間程度放置が必要なため、1日がかりの修理になると想定しておくと良いですね。
自分での車の傷の修理は、道具を揃えたり、修理手順を覚えたりと、なかなか初心者には難しい作業です。
ただ、慣れればより綺麗な仕上がりを作れるようになるため、頻繁に傷がつくことが想定される場合は、自分での修理を一度やってみるのも良いかもしれません。
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