2台目の車の保険料はいくら!? 安くする方法は?等級はどうなる?
家族が増えるなどの理由で2台目の車を購入するとなると、維持費の問題もやはり気になってきますよね。
その維持費のひとつが「自動車保険料」です。
ここでいう自動車保険は任意の保険のことなので加入しないという選択肢もあるわけですが、カーライフの安心のためにはやはり加入しておきたいところです。
さて、そんな車の保険料やローンについては以下の様な疑問が出てくることもあるのではないでしょうか。
● 「2台目の車の保険料に対する割引制度みたいなのはあるんだろうか?」
● 「2台目の車の保険に加入する場合、やっぱり等級は6等級からスタート?」
● 「1台目のローンが残っている状態でも2台目の車のローンを契約できる?」
今回紹介する情報は、こうした疑問を解消していただける内容となっています。
気になった方は是非チェックしてみてくださいね。
2台目の車の保険料と等級について!
こちらでは、2台目の車の等級や適用可能な割引制度について説明していきます。
2台目の車は割引OK?等級はどうなる?
自動車保険には、2台目の車に適用可能な「セカンドカー割引」というものがあります。
通常、自動車保険は6等級からのスタートですが、セカンドカー割引が適用された場合は7等級からのスタートとなり保険料がお得になります。
ただ、セカンドカー割引には以下の様な適用条件があります。
- 1台目の車の等級が11等級以上である。
- 1台目、2台目の車がいずれも自家用8車種である。(自家用普通乗用車、自家用小型乗用車、自家用軽四輪乗用車など)
- 1台目、2台目の車がいずれも個人による所有である。
- 2台目の車の保険契約は初めてである。
- 2台目の所有者が右記のいずれかに該当すること。(A.1台目の契約の記名被保険者、B.Aの配偶者、C.AもしくはBと同居の親族、D.1台目の車の所有者)
- 2台目の車の記名被保険者(個人)が右記のいずれかに該当すること。(A.1台目の契約の記名被保険者、B.Aの配偶者、C.AもしくはBと同居の親族)
適用条件は保険会社により異なる可能性がありますので、詳細は契約を希望する保険会社のWebサイト等をご確認ください。
なお、この割引制度は1台目と2台目が契約する保険会社が異なる場合でも適用が可能です。
1台目の車の等級と2台目の車の等級を入れ替えることはできる?
セカンドカー割引が適用され7等級からのスタートとなった場合でも、2台目の車の運転者の年齢が若いと年齢条件の関係で保険料が高くなってしまいます。
こうした場合に保険料の節約として効果的なのが「等級の入れ替え(引き継ぎ)」です。
等級を以下の様にして入れ替えることで、保険料を節約することができます。
(例)1台目 20等級 35歳以上補償
2台目 7等級 全年齢補償
↓
1台目 7等級 35歳以上補償
2台目 20等級 全年齢補償
同じ保険会社で契約している場合、この手続きが行えます。
なお等級の入れ替えにも適用条件がありますが、上記のセカンドカー割引の適用条件を満たしていれば問題ありません。
車がさらに増えたら「ノンフリート多数割引」を
セカンドカー割引は2台目以降の車にも適用可能ですが、車が3台以上になったら「ノンフリート多数割引」が適用可能となります。
これは車の台数が「3台以上9台以下」のケースのための割引制度で、複数台の保険をひとつの証券番号にまとめるという特徴があります。
よくある「おまとめ割」のようなものなので、ノンフリート多数割引は同じ保険会社でないと成立しません。
この割引制度には、保険料がお得になるというメリットだけでなく、ひとまとめにすることで保険の管理が楽になるというメリットもあります。
ただ、保険をひとまとめにすると等級ダウンの影響を他の車も受けてしまうのでは?という懸念があるかもしれません。
ですがその心配は無用です。仮に等級ダウンとなる事故があったとしても、他の車の等級には影響がありません。
1台目の車のローンを返済中でも2台目のローンを契約できる?
1台目と2台目の車を買うタイミングによっては、1台目のローンの返済がまだ終わっていない状況で2台目のローンを…ということもあります。
しかし、そういった場合でもローンを組むことができるのか?というのは少し気になりますよね。
実際のところ、そのような形でのローンは可能なのでしょうか?
1台目のローンが残ってても2台目のローンを組める?
結論からいうと、1台目のローンが残っている状況でも審査に通れば新たにローンを組むことができます。
自動車ローンの場合は追加融資というのは一般的ではないので、2台目の車を購入するにあたってローンを利用したい場合は他のローンに新規申し込みをして審査を受ける必要があります。
審査では他社からの借入状況などもチェックされますので、その返済状況等も審査通過のためには重要なポイントになりえます。
ちなみに、借入額の上限は「年収の50%程度」といわれています。
2台目の車のローンを契約することでそれらの基準を超えるようだと、他の項目への評価が高くても審査に通るのが厳しくなる可能性があります。
もし銀行の自動車ローンの審査に落ちてしまったら、ディーラーローンの審査を受けてみるという方法があります。
ディーラーローンは銀行に比べ金利が高いですが、車を担保にしているために「比較的審査に通りやすい」という特徴があります。
いずれにせよ、2台目の車もローンで購入する場合は事前に返済シミュレーションを行っておくことをおすすめします。
ローンが増えるということは月々の支出が増えるということですから、今の家計ではどの程度まで支出を増やせるのかなどをしっかりと考える必要があります。
自動車ローンの返済シミュレーションに関しては、銀行のWebサイトなどで簡単に試算することができます。
さて今回は、2台目の車の保険料や等級、ローンについて掘り下げた内容をお届けしてきました。
車が欠かせない地域においては一家で複数台の車を所有するのが当たり前のようになっていますが、そういった場合でもやはり車を増やすというのは大きな出来事です。
だからこそ、今回のような疑問を事前にしっかりと解消させておくことが大切になってきます。