車下取り(買取り)時、タイヤは査定のポイントに入るのか?
「車の下取り」に関して、どこよりも詳しく分かりやすく!をモットーに運営している当サイトですが、今回は、
● 下取りや買取りの際にタイヤは査定に影響するのか?
● 査定額に影響する「タイヤの見るべきポイント」
● スタッドレスタイヤの査定への影響とポイント
● 交換したばかりのタイヤは外して別で売った方が得か?
など、車のタイヤと査定に関して詳しくご紹介していきます。
車下取り時の査定額やポイントに関しては、以下でも詳しくご紹介しています。
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車の下取りや買い取りの前には、出来るだけ査定額がアップするように掃除やメンテナンスを行いたいところ・・・。そこで当記事では、実際に査定されるポイントや査定額アップの為にやっておきたい最低限の事などをまとめています。しっかりと査定項目をチェックして出来る限り高額査定をゲット出来るようにしましょう♪
【結論から!】タイヤは車の下取り(買取り)査定額に影響する!でも・・・
車を下取りまたは買取に出した際に、車のどのような部分が査定額に影響するのかは気になる所です。
タイヤも査定の対象になりますが、タイヤがどういった状態だと査定額がプラス、またはマイナスになるのか?
タイヤの査定額に影響するポイントについて詳しくみていきましょう。
ポイントは綺麗さよりも「タイヤの溝」!
タイヤが新品であったり、高級なタイヤであれば査定の際にプラスになるのでは?と考える方も多いのではないでしょうか?
査定の際に、タイヤも査定の対象になる事は確かです。しかし、タイヤの査定方法として判断基準となるのは主にタイヤの溝の状態です。
タイヤに溝が残っているかどうかが、査定の際の一番のポイントになりますので、タイヤの綺麗さや古いか新しいかは判断基準ではありません。
ですから、たとえ高級なタイヤであったり新品同然のタイヤであっても、それほど査定に影響を与える事はないのです。
ただ、タイヤの溝の状態は少なからず査定に影響がありますので、溝がほとんどないような状態だとマイナス査定になってしまいます。
実際どれぐらいタイヤの溝は査定額に影響するか?
タイヤの査定の際には、タイヤの溝の状態がポイントになる事はお伝えしました。では、どれくらい査定額に影響するのかについて見ていきましょう。
車を下取りや買取に出した際に査定の基準となるのは、JAAI(日本自動車査定協会)の中古自動車査定基準です。
JAAIのタイヤの査定基準では、タイヤの溝に関しての加点・減点は以下のようになっています。
タイヤの残り溝の査定基準
タイヤの大きさ
(インチ) |
1.6mm未満 | 1.6mm以上 | 5mm以上 |
---|---|---|---|
19以上 | 35点 | 0点 | +8点 |
18 | 30点 | 0点 | +7点 |
17 | 25点 | 0点 | +6点 |
16 | 17点 | 0点 | +5点 |
15 | 13点 | 0点 | +4点 |
14 | 10点 | 0点 | +3点 |
13以下 | 9点 | 0点 | +2点 |
※1点あたり約1,000円の減額になります。(+は加点になり増額になります。)
上記の表を見て頂ければ分かるように、タイヤの溝は1.6mm以上あれば減額される事はありません。
1.6mm未満は減額の対象にはなりますが、その金額はそれほど大きなものでもありません。
また、5mm以上の溝が残っていればプラス査定になりますが、一番大きい19インチのタイヤでも+8点なので8,000円ほどのプラスにしかなりません。
こうして見ると、タイヤは査定額にあまり影響しないという事が言えますね。
もしタイヤの溝が1.6mm無い場合でも、新品のタイヤを購入してタイヤを付け替えるとなると、タイヤ代や付け替え工賃など、査定の減額分以上の金額を負担する事になってしまいます。
ですから、査定前にわざわざ新品のタイヤを購入して付け替える必要はないでしょう。
スペアタイヤはなくても大丈夫?査定に影響する?
急なパンクなどに備えて用意されているスペアタイヤですが、現在販売されている車にはスペアタイヤ自体が最初から付いていない車が多くなっています。
そういった車は、スペアタイヤの代わりにパンク修理剤やコンプレッサーが車載されている場合が多いです。
スペアタイヤが最初から標準装備されている車であれば、査定時にスペアタイヤが無い場合はマイナス査定になり、スペアタイヤがついていない車では、パンク修理剤やコンプレッサーなどが無い場合にマイナス査定となります。
また、スペアタイヤの溝の残りも査定対象となり、1.6mm以下である場合は査定に影響します。
≪出典:JAAI(日本自動車査定協会)≫
しかし、スペアタイヤやタイヤの修理キットが無い場合でも、査定前に購入する必要はありません。
なぜなら、スペアタイヤの購入金額以上にプラス査定になる事は難しいからです。スペアタイヤが無い場合でも、そのまま査定してもらいましょう。
スタッドレスタイヤのままで下取りや買取りに出してもOK?
雪道や凍結した路面でも、安全に走行する事の出来る冬用のスタッドレスタイヤ。特に積雪の多い地域にお住まいの方にとっては欠かせないものですよね。
スタッドレスタイヤを持っている人は、スタッドレスタイヤの査定への影響も気になる所ですよね。
スタッドレスタイヤは査定に影響するのか?また、車体とは別のスタッドレスタイヤの売却方法などについてまとめました。
スタッドレスタイヤは査定時はマイナス?それともプラス?
下取りや買取に出す車にスタッドレスタイヤを付けているという方や、別で保管しているという方もおられると思います。
車を査定に出す際に、スタッドレスタイヤを一緒に下取りや買取に出す事は可能です。
しかし、スタッドレスタイヤを付けているからといって査定額がプラスになる事は期待できません。
前述したとおり、タイヤの査定では溝が残っているかが重要ですので、ノーマルタイヤであってもスタッドレスタイヤであっても、基本的にその判断基準は同じです。
ただ、雪の多い地域や時期によっては、一部の買取業者でスタッドレスタイヤを高く評価してくれる所もあるようです。
降雪の多い地域は、スタッドレスタイヤを履いている車の需要が高いため、スタッドレスタイヤが必要となる冬前あたりで売却すると、プラス査定になる場合もあるようです。
スタッドレスタイヤだとマイナス査定になる?
春先に売却する場合など、冬に付けたスタッドレスタイヤをわざわざ外すのは面倒だし、そのまま査定に出したいと考える人もおられるかと思います。
また、ノーマルのタイヤが手元に残っていないという場合もありますよね。
ほとんどのディーラーや買取店では、スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと同様に、査定額にはほぼ影響しません。
ですから、スタッドレスタイヤの溝が1.6mm以上残っているのであれば、基本的にはマイナス査定にならないと考えられます。
しかし、ノーマルタイヤを付属せずにスタッドレスタイヤを履かせたまま査定に出すとマイナス査定になる可能性はあります。
なぜなら、降雪の多い地域以外ではノーマルタイヤが好まれるため、中古車として販売する際に、ディーラーや買取店側でタイヤを付け替えなければいけなくなる場合があります。
そうなると、タイヤを付け替える工賃がかかってくるため、そのタイヤ交換費用分をマイナス査定される事もあるようです。
JAAI(日本自動車査定協会)の中古自動車査定基準でも、査定時のタイヤの評価に以下のような記載がありました。
上記の表では、スタッドレスタイヤ8mm以上だと加点、5mm未満の場合は減点となっています。
ただ、こちらも【参考】と書かれていますし、査定方法も買取店によって違ってきますので、スタッドレスタイヤが必ずしもマイナス査定になるとは限りません。
地域性を考慮して適用と記されていますので、スタッドレスタイヤしかない場合や積雪の多い地域などでは、このように査定の際にマイナスになる可能性もあるのではないでしょうか。
ノーマルタイヤがあるなら履き替えてから査定に出すべき?
査定に出す車がスタッドレスタイヤを付けている場合、ノーマルタイヤに履き替えてから査定に出した方が良いのか?は迷うところですよね。
スタッドレスタイヤだと季節が限定されてしまう事や、タイヤとして本来の走行性能がノーマルタイヤの方が優れているという事などから、ノーマルタイヤである方が好まれる傾向にあります。
また、スタッドレスタイヤでマイナス査定になる可能性がある事を考えると、ノーマルタイヤが手元にある場合は、履き替えてから査定に出す方が確実だとは言えます。
しかし、タイヤの査定はあくまで溝の状態が基本になりますので、スタッドレスタイヤよりノーマルタイヤの溝の方が擦り減っている場合(1.6mm以下)は、交換せずにそのまま査定に出した方が良いでしょう。
保管しているタイヤはプラス査定になる?
査定に出す車に付いているタイヤとは別に、自宅に保管しているタイヤがあるという方もおられますよね?
ノーマルタイヤを履かせて、更にスタッドレスタイヤもあると査定にプラスになると思われている方も多いようですが、実際は買取金額に上乗せされない事がほとんどです。
スタッドレスタイヤを購入する時はそこそこ高額ですが、ディーラーや買取店では「無料で引き取ります」くらいにしか扱ってもらえないのが現状です。
ディーラーや買取店では、中古タイヤのみで販売する事は基本的にありません。
タイヤの再販ルートがないため、中古車として販売する時にサービスで付属するか、廃棄するくらいしか方法がないのです。
ですから、保管しているタイヤを持って行ったとしても、査定でプラスになる可能性は低いでしょう。
自宅ガレージや倉庫に眠るタイヤは別で売る方が良い?
保管しているタイヤをディーラーや買取店に持っていっても、引取りはしてもらえますが査定額が高くなる事はなく、無料で引き取りになる事が多いです。
しかし、オークションや中古タイヤ専門店などで売却すれば、高く買い取ってもらえる事もあります。
もし、まだ買ったばかりのスタッドレスタイヤがあるのなら、下取りに出す車とは別で売るのがおすすめです。
スタッドレスタイヤだと新品で購入すると高額になるので、中古で購入しようとしている人も多く、オークションでの売却では比較的高額で買取してもらえるようです。
ただ、これはあくまで新品に近いスタッドレスタイヤの場合です。古くなって擦り減ったタイヤだと、別で売ったとしても高く買い取りしてもらえる事はまずありません。
タイヤの処分方法は?
古いタイヤを処分する場合、粗大ごみや不燃ごみとし自治体のごみの回収ににそのまま出す事は出来ません。
タイヤを処分する方法としては、
● カー用品店に持っていく
● ガソリンスタンドで処分してもらう
● 自動車修理工場に頼む
● 不用品回収業者に依頼する
● 車を購入した販売店に引き取ってもらう
などがあります。
タイヤの処分費用は依頼する所によって様々ですが、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店では、1本当たり数百円程度が相場のようです。
このように、タイヤを処分するには多少の費用はかかってしまいます。
下取りに出すディーラーや買取店で、車と一緒に無料で引き取ってくれるのなら、それが一番良い方法ではないでしょうか。
タイヤを外して下取りや買取りに出す事は可能?
タイヤを外してタイヤが無い状態で査定に出した場合は、車としての価値が無いと判断され、大幅に査定額が下がってしまいます。
タイヤの査定分だけが減額される訳ではないので、タイヤの無い状態の車を査定に出す事はおすすめできません。
しかし、車のタイヤを交換したばかりでまだ新しいものだと、タイヤだけ別で売った方が高く買い取ってもらえるのでは?とお考えの方もおられるのではないでしょうか。
交換したばかりのタイヤなら別で売った方が高い?
たとえ新しく状態のいいタイヤであっても、タイヤだけがそれほど高く売れるという事はありません。
タイヤを外すには専用の工具などが必要で、自分でするには難しくタイヤ専門店などで取り外してもらう事になり、そうなるとその工賃もかかってきます。
また、タイヤを外した状態では動かす事が出来ないので、車を動かすための手配や費用までかかります。
このように、査定額が大幅に下がってしまう事に加えて、タイヤを外す事の手間や費用を考えると、新品のタイヤであってもそのまま査定に出す方がプラスになると考えられます。
もし、どうしても今付いているタイヤを外して別で売却したいと言うのなら、中古で溝のある安いタイヤを購入し、タイヤのある状態で査定に出す方が良いでしょう。
今回は、車の売却時にタイヤがどれくらい査定額に影響するかについて、詳しく紹介してきましたがいかがでしたか?
タイヤは査定の対象にはなりますが、査定になるポイントはタイヤの溝であり、それほど査定額に影響しないという事がおわかり頂けたかと思います。
わざわざタイヤを交換すると、かえって損をしてしまう可能性もありますので、そのまま査定に出すのがベストな方法です。
車を下取りや買取に出す場合に、重要なのはその車の価値です。
車の部品の一つであるタイヤよりも、車を売る時期や人気の車種、年式や走行距離など、他にも査定に大きく影響するものもあります。
査定に影響するポイントや、査定額をアップする方法についてもっと詳しく知りたい!という方は、以下の記事も参考にして下さいね。
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車の下取りの際にポイントとなるであろう年式と走行距離について、査定への影響や、買取店と比較した際の金額の違いなどを調査して詳しく解説しています。これから車を乗り換えようと考えている人は、下取りと年式、走行距離の関係をしっかりと把握しておきたい所ですね。