残価設定ローンのデメリットが一瞬で分かる!5つのポイント
車を購入する際には、多くの方がローンを利用します。そんなローンのひとつの形が「残価設定ローン」です。
「通常のローンよりも月々の支払いが楽になる」といった触れ込みで話題の残価設定ローンですが、以下の様な疑問を解消しておかないと、実際に利用するまでにはいかないかもしれません。
● 「残価設定ローンにもデメリットはあるはずだか、デメリットとしては何がある?」
● 「トヨタの残価設定ローンにはどんな特徴がある?」
● 「日産の残価設定ローンの特徴は?」
今回は、こうした疑問をお持ちの方にとって役立てていただける情報を紹介していきます。
残価設定ローンが気になっているという方は、是非ご覧になってみてくださいね。
残価設定ローンのデメリット5つ!
残価設定ローンには、どういったデメリットがあるのでしょうか?こちらで、さっそくそのデメリットをチェックしていきましょう。
残価設定ローンのデメリットまとめ!
デメリット1.走行距離に制限がある
残価設定ローンには下取り額が保証されているというメリットがありますが、別途定める条件を満たしていない場合は、ペナルティとして追加料金が発生します。
その条件のひとつが「走行距離」です。
残価設定ローンを利用する場合、その車の月間走行距離は、1,000km以内もしくは1,500km以内に制限されています。
それをオーバーすると、1kmあたり5円などの追加料金が発生します。
追加料金が発生するということは、本来なら保証されているはずの下取り額が下がってしまうということです。
デメリット2.ローンの支払いがいつまでも続くことも
残価設定ローンは、車を短いスパンで次々と乗り換えていきたい人には魅力的なシステムといえます。
ですが残価設定ローンの最終支払の際に、それまでの車を下取りに出し新しい車に乗り換えたとしても、あるいは残価を一括もしくは再分割払いをして車を買い取ることにしたとしても、ローンの支払いがまだ続くことになります。
とくに前者の場合、そういった乗り方を繰り返していてはいつまでもローンを支払い続ける生活になってしまいます。
デメリット3.通常のローンよりも総支払額が高くなる場合もある
3〜5年後の残価設定ローン最終支払の際に、残価分を再分割払いして買い取ることにした場合、その残価分に対しても金利が発生します。
これだけだと、とくに金利面で損をしているとは思えないかもしれません。
しかし、例えば300万円の車なら、最初の残価設定ローンの時点ではその300万円に対して金利が発生しているわけですから、3〜5年後に再び残価分のローンを組むとなると、金利が二重にかかってしまうわけです。
このため、基本的に残価設定ローンは、最終回の支払いの際に再分割払いで残価分を支払っていくという場合にはオススメできない使い方となります。
デメリット4.乗り換え先のメーカーに制限がある
短いスパンでの車の乗り換えが可能な残価設定ローンですが、例えばトヨタの車で残価設定ローンを組んだ場合、乗り換え先はまたトヨタの車となるのが基本です。
もし他社の車に乗り換えたい場合は、残価分を一括払いで完済する必要があります。
デメリット5.車をぶつけたり事故を起こしたりしたときのリスク
残価設定ローン中に車をぶつけたり事故を起こしたりすると、走行距離をオーバーしたときのように追加料金が発生します。
また事故によって廃車にでもなれば、車は手元から離れていくなかでもローンは継続、あるいは一括払いで完済しなければなりません。
こうならないように運転に気をつけるというのは通常のローンでも同じですが、残価設定ローンの場合は通常のローン以上に大きなプレッシャーがかかる可能性があります。
各自動車メーカーの残価設定ローンまとめ!
各自動車メーカーによって、残価設定ローンの特徴に違いはあるものなのでしょうか?
こちらでは、トヨタと日産の残価設定ローンの特徴について紹介していきます。
トヨタの残価設定ローンの特徴は?
トヨタの残価設定型プラン
「使ってバック」「クレジット一体型保険」との組み合わせも可能
トヨタが提案する「うれしい買い方」には、「残価設定型プラン」「トヨタのクレジット一体型保険」「使ってバック」の3つがあります。
これらの組み合わせにより、月々の支払いをさらに楽にすることも可能です。
クレジット一体型保険とは
- トヨタファイナンスのクレジットと自動車保険がセットになっているため、それらの手続きが1回で完了する。
- 自動車保険の毎年の更新が不要になる。
- 月々の払込額が満期まで定額。
- トヨタのお店で加入できる。
使ってバックとは
TS CUBIC CARD(トヨタのクレジットカード)で貯まったポイントを「1P=1.5円」として、月々の車の支払いに充てることができます。
日産の残価設定ローンの特徴は?
日産の残価設定型クレジット
すべての車種が対象
トヨタの場合、車種によっては残価設定ローンをご利用できない場合があります。
しかし日産の場合、一部グレードは対象外であるものの、すべての車種が対象となっています。
引越し先でも対応可能
残価分の支払い方法は各社で共通していますが、細かい部分で違いが出てくる場合もあります。
例えばトヨタですと、残価分の支払い方法のひとつを「同じ販売店で新しい車に乗り換え」としています。
一方日産では、全国の日産のお店※で変わらず対応してもらうことができます。
※一部、取り扱いのない販売店あり。(この点はトヨタもおなじ。)
ですから残価設定ローン中に引越しをすることがあってもご安心いただけます。
さて今回は、車の購入方法のひとつである「残価設定ローン」について掘り下げた内容をお届けしてきました。
ご覧のように、残価設定ローンにはいくつかデメリットがあります。
すべての方にオススメの購入方法というわけではないので、車をご購入の際にはご自身のカーライフ等と照らし合わせながら、残価設定ローンに向いているかどうかをじっくりと見極めていく必要があります。
上記でも少し触れましたが、
- 残価分の支払いのために再びローン組む可能性が高い場合
- 走行距離が多い場合
- 同じ車に長い間乗っていたいと考えている場合
これらに当てはまる方は基本的に残価設定ローンには向いていませんので、車を購入する際には是非参考になさってください。