渋滞時にも運転が楽な車ってある!?自動追従機能と注意点まとめ
渋滞に巻き込まれると、イライラしてしまうものですよね。
やっと進んだかと思えばすぐ止まり、一向に前に進む気配が見えないと途方に暮れてしまいます。
そんな渋滞時の運転については、以下の様な疑問が出てくることもあるのではないでしょうか。
● 「渋滞時の運転で心がけるべきことって何?」
● 「渋滞時、比較的早い車線ってあるの?」
● 「渋滞のときの運転が楽な車って?」
そこで今回は、渋滞時の運転を楽にするコツや話題の自動追従機能がついた車について紹介していきます。
渋滞になりがちな道路を走行することが多かったり、ロングドライブが趣味だったりという方は、とくに必見ですよ!
渋滞時でも運転が楽になる方法ってある?
車を走らせる楽しみを奪ってしまう渋滞。
この渋滞時の運転を少しでも楽にする方法はあるのでしょうか?
渋滞時に早い車線は左車線?追い越し車線?
高速道路における渋滞の発生地は、「追い越し車線」です。
これは交通学会でも定説になっているほどです。
道路が混んでくると、走行中の車の平均速度がだんだんと落ちてきます。
そうすると、速く走りたい車は追い越し車線へと移ります。
それが繰り返されれば当然追い越し車線の交通量は増え、混雑します。
その後、道路が下り坂から上り坂へと変わる地点(サグ)に差し掛かると、そこをきっかけにして渋滞が生じてきます。
このようにして追い越し車線で渋滞が起こると、今度は追い越し車線から左車線へ移ろうという車が出てきます。
それによって、追い越し車線の渋滞が左車線の渋滞につながってしまうというわけです。
こうした点を踏まえると、渋滞時に早い車線は「左車線」であるといえます。
ただ、常に左車線が早い車線であるとは限りません。
例えば朝の時間帯ですと、これから目的地に向かう車がほとんどを占めます。
そうなると、たくさんの車が高速道路へと乗り入れてくるわけです。
これは左車線の交通量の増加を意味していますから、追い越し車線のほうが早いという可能性も出てきます。
一方で、例えば夕方の時間帯であれば、これから家路につくという車が多くなりますよね。
そういった状況では、インターチェンジで降りる車も多くなってきます。
その結果、左車線の交通量がどんどん減っていきますので、左車線の車の流れの速度を実感しやすくなります。
渋滞時の運転で心がけておきたいこと!
車線変更をしすぎない
なるべく早くこの渋滞を切り抜けようと頻繁に車線変更をするのは、思わぬ事故を招いてしまうリスクを高めるのでおすすめできません。
それに渋滞している高速道路での車線変更はとくに神経を使いますので、余計に疲れてしまいます。
上記のように、理論上「早い車線」というのは存在するのですが、最終的な所要時間がほとんど変わらないなんてこともあるので、頻繁に車線変更をするというリスクを取るメリットはありません。
こまめな休憩をしよう
渋滞時の運転は、通常の走行中の運転よりも疲れてしまうものです。
ブレーキを頻繁に踏んだり、先行車にぶつけないように神経を使ったりしますからね。
その疲労は自分では感じにくいかもしれませんが、頭と体は疲れていますので、1〜2時間に1回を目安に休憩を取り入れることをおすすめします。
短い時間でも、車から降りて軽くストレッチをすると良い気分転換になりますよ。
車間距離を詰めすぎない
渋滞時の走行では、つい車間距離を詰めすぎてしまうケースも多いかもしれません。
ですが車間距離が空いたために前に車が入ったとしても時間的なロスはほとんどないですから、車間距離を詰めすぎずに運転することも大切です。
また、そうやって渋滞時でも適度な車間距離を取っておいたほうが追突のリスクなどを減らすことができます。
脇見運転はNG
のろのろと進む車内ではドライバーの気も緩みがち。
そのため、運転中でもついスマートフォンなどをいじってしまうこともあるかもしれません。
ですが渋滞中というのは追突事故が起こりやすい状況でもありますので、そういった脇見運転はしないように注意してください。
車内の環境づくり
渋滞時の運転はどうしてもイライラしがちですから、車内の環境づくりにこだわって、なるべく良い気分で運転できるように工夫することも大切です。
ガムや飴など、視線を外さずに食べられる食品を手元に置いておいたり、好きな音楽をかけたりすることは、居眠り運転の防止にもつながります。
このような点に注意しながら、渋滞時の運転を乗り切っていきましょう。
自動追従機能が人気!渋滞時でも楽な車とその機能まとめ
いつも以上に神経を使いがちな渋滞時の運転。
そんな渋滞時の運転が楽な車があれば、ドライバーとしては「是非運転してみたい」と思うものですよね。
そこで注目したいのが「自動追従機能」です。
最近話題の自動追従(追尾)機能って何?
クルーズコントロールとは、アクセルペダルを踏まずとも、設定した一定の速度を維持できる機能のことです。
こうした機能に加え、ブレーキ制御も自動で行えるようにしたものは「アダプティブ・クルーズ・コントロール(以下ACC)」や「自動追従機能」などといわれます。
ACCであれば、先行車との車間距離の維持まで自動で行えるようになります。
このような機能がついた車は、高速道路や自動車専用道路での渋滞が楽な車といえます。
ただ自動追従機能は一般道路での使用は想定されていないケースがほとんどですので、一般道路での渋滞時には使用しないでください。
自動追従機能がついた楽で人気の車を紹介!
プリウス
2017年4〜9月期の販売台数が前年比57.6%と落ち込んだプリウスですが、それでも軽自動車や輸入車をのぞく販売台数ランキングでは1位を取ってしまうなど、まだまだ人気は健在です。
そんなプリウスには、「トヨタセーフティセンスP※」という安全装備がついています。(※標準装備/メーカーオプション)
そのひとつが「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」です。
ACCの名称は各メーカーで異なっており、トヨタの場合は上記がACCとなります。
この他にも、アルファードやヴェルファイア、ランドクルーザー、MIRAIなどの多くの車種に設定されています。
インプレッサスポーツ
運転支援システムで業界の先を行くイメージの強いスバル。
その中での人気車種のひとつが「インプレッサスポーツ」です。
この車種には、ACCにあたる「全車速追従機能付クルーズコントロール」が搭載されています。
また2017年夏発売の新型「レヴォーグ」と「WRX S4」には、「アイサイト・ツーリングアシスト」という機能が搭載されています。
これが加わったアイサイトは、改良版アイサイトという位置づけとなります。
このアイサイト・ツーリングアシストは一般的なACCの進化版で、加減速だけでなく、カーブ時の自動旋回も可能となっています。
新機能であるアイサイト・ツーリングアシストの搭載車種は現時点では上記の2車種のみですが、アイサイト自体の設定車種は、レガシィB4、レガシィアウトバック、フォレスター、スバルXVなどさまざまです。
ヴェゼル
クロスオーバーSUVとして人気の高いホンダ ヴェゼルには、運転支援システムである「ホンダセンシング」がタイプ別に設定されています。
そのホンダセンシングの中の機能のひとつが「アダプティブ・クルーズ・コントロール」です。
ホンダの場合は、他のメーカーのように独自の名称は使っていません。
アダプティブ・クルーズ・コントロールの設定車種は、この他にもステップワゴン、オデッセイ、レジェンドなどがあります。
こうした渋滞時の運転が楽な車は魅力的ですが、自動追従機能の過信は禁物です。
道路状況などによっては機能しない場合もありますので、常に自分自身で安全運転をするという意識を持つことが大切になってきます。
さて今回は、渋滞時の運転で心がけたいポイントや自動追従機能の基礎知識など、渋滞に巻き込まれがちなドライバー必見というような情報をまとめてきました。
ご覧のように渋滞時の運転が楽な車もいろいろと登場していますので、もし気になる車種があれば、メーカーWebサイトなどを是非チェックしてみてくださいね。