車一括査定のデメリットと対策!一括査定に向いていない車とは?
車の売却や乗り換えの際には、下取りよりもネットの一括買取り査定を利用する方が高く売る事が出来ると言う事は、今現在ネット上の多くのサイトで言われている事です。
当サイトでも、いくつかの記事で同じように説明していますが、初めて車を売却する人にとっては、”インターネットに個人情報を入力してまでネット査定を利用する価値はあるのか?”と言う点に関しては疑問に思ってしまうかもしれません。
そこで今回は以下についてまとめてみましたので、上記の様に、ネットの無料買取一括査定について不安を抱えている方は、是非参考にしてもらえればと思います。
● 「車一括査定で注意しておきたいデメリット」
● 「車一括査定を利用するべきメリット」
● 「車一括査定に向いていない車とは?」
上記の内容に関しては実際にネットの一括査定を利用した管理人が、そのメリットやデメリットなどを分かり易くまとめたものとなります。
今までネットの無料買取一括査定を利用した事がない人にとっては、今後車を売却するにあたってはかなり参考にして頂けるかと思います。
車一括査定のデメリットと対策!
多くのサイトでもオススメされている無料のネット査定ですが、車一括査定サービスを利用するにあたっては、もちろんデメリットも存在します。
ですが、車一括査定のデメリットはちょっとした対策で解消できることもあります。
まずは、車一括査定を利用するとどのようなデメリットがあるのか?また、その対策方法についてご紹介します。
個人情報の入力が必要
車一括査定サイトに申し込む際、車の情報を入力すると同時に、「氏名・住所・電話番号・メールアドレス」などの個人情報を入力するサイトも多くあります。
昔であれば、ネットで個人情報の入力をすると、流出などの恐れもありましたが、最近ではあまり聞かなくなってきたので、それほど心配する必要はないかもしれません。
ですが、一括査定では一度に複数の業者に査定依頼をするため、数十社の買取業者に個人情報が渡っているという事になります。
そう考えると、少し怖いような気持ちにもなりますよね。
また業者によっては、査定が終わった後にも電話がかかってきたりダイレクトメールなどを送ってくる可能性もあります。
さらに、ほとんどの業者で個人情報の管理は徹底しているとは思いますが、そのうちの1社でも万が一情報漏洩を起こしてしまった場合は、氏名や住所・電話番号などが漏洩してしまうという危険性もあります。
対策方法1.専門の買取店を探す
どうしても個人情報を複数の業者に知られたくないという場合は、自分で信頼できる買取店を見つけるという方法もあります。
最近では、車種を限定した専門の買取店(外車専門・SUV専門など)もあります。
自分の車種に合ったこのような専門店であれば、専門知識や独自の販売ルートなどがあり、すべての車を扱っている買取店よりも高い価格で買取りしてもらえる可能性もあります。
対策方法2.
ユーカーパックを利用する
申し込み後にしつこい電話勧誘がかかってくる
車一括査定を利用して一番デメリットに感じるのが、この査定申し込み後のしつこい電話勧誘ではないでしょうか。
車一括査定を利用すると、買取業者に情報が流れ、車を買い取りたい複数の業者から、査定の日程を決めるために一斉に電話がかかってきます。
その車を買い取りたい業者が多ければ多いほどかかってくる電話も増え、何十社と信じられないほどの着信数になる事もあります。
このような状況になることを知らなかった人や、初めて一括査定を利用した人はあまりの着信の多さに怖いと感じる人も多いようです。
中には、しつこい電話やしつこく勧誘してくる業者もいて、嫌になってしまう人も少なくありません。
対策方法1.電話に出てハッキリと断るなどの対応をする
業者からの電話は、出張査定の日程などを確認したい場合が多いので、連絡さえ取れて日程の確認が取れればしつこくかかってくる事はありません。
着信が多いと、電話に出るのも面倒くさいと思ってしまいますが、電話にちゃんと出ることで、買取業者からの着信の嵐から逃れることが出来ます。
あらかじめ査定に来てもらう日にちなども決めておき、メモを取りながら電話応対をすれば、1回の電話の時間も短縮できます。
休日など、電話に出る事が出来る時間の余裕がある時に、車一括査定に申し込む方が良いでしょう。
また、査定後のしつこい電話については、
● 「車を売る業者ともう契約しました」
● 「すでに車は売りました」
● 「車を売るのをやめて人に譲る事になった」
などとハッキリと断る事が大切です。
電話に出ずに放っておくと、いつまでもしつこくかかってくる可能性があります。
対策方法2.
カーセンサー車査定を利用する
複数の業者からの営業電話を完全に回避する事は出来ないかもしれませんが、カーセンサー車査定を利用して、連絡方法を入力する際にメールのみを希望すれば、業者のやり取りをメールでする事も出来ます。
ただ、買取業者によっては、申し込み後自動的に電話をかける仕組みになっているところもあり、すべてメールでやり取りが出来るとは限りません。
ですが、一般的な車買取一括査定サイトで申し込みをした時のような、多くの業者からの電話は避ける事ができます。
カーセンサーの入力手順
1.査定申し込み画面で車の情報を入力し、≪申し込みスタート≫をクリックする。
2.ページ下にある≪任意項目≫をクリックする。
3.連絡希望時間帯の欄に『メールでの連絡を希望』を記入する。
≪出典:カーセンサー車査定≫
対策方法3.
ユーカーパックを利用する
査定に来る業者によってはしつこい所もある
査定に来る業者の中には、なかなか帰ってくれない人もいます。
断るそぶりを見せてもしつこく食い下がってきたりする場合もあり、はっきりと断れる人ならいいですが、そうでない場合だと、断りきれずに納得のいかない査定額で売ってしまうというケースもあります。
業者としては、何としてでも買取をしたいという考えがあるのでしょうけど、査定額に納得いかないのにいつまでも居座られても迷惑でしかありません。
対策方法1.査定のスケジュールを決めておく
一括査定を利用すると、査定に来てもらう業者は複数になる場合がほとんどです。
その複数の業者に査定に来てもらう日を一日にまとめて、だいたいの査定時間(1時間程度)のスケジュールを組みます。
そうすれば、長く居座られる事もないですし、しつこい業者の交渉術に負けて車を売ってしまうという事も避けられます。
また、一日で複数社に査定をしてもらう事によって、業者同士を競合させる事も出来るので、高い査定額で買取してもらえる可能性も高くなります。
対策方法2.大手買取業者が参加している一括査定サイトを利用する
査定に来る業者とのトラブルを避けるためには、しっかりとした業者を選ぶという事も大切です。
車一括査定サイトを利用する際には、
● 車一括査定サイトにどんな買取業者が参加しているのか?
● 査定に何社くらいエントリーするのか?
● 売却側が買取業者を選ぶことができるのか?
などを確認しておきましょう。
大手買取業者が参加していて、安心して利用する事が出来るおススメの車一括査定サイトはナビクルです。
ナビクルなら提携している買取業者はすべてJADRI(日本自動車流通研究会)に加盟している優良企業です。
≪出典:ナビクル≫
このように、ビッグモーター・ガリバー・アップル・カーチスといった有名な買取業者ばかりが相手なので、査定員とトラブルになるといった心配はないのではないでしょうか。
査定に来て貰わないと詳しい相場が分からない
車一括査定サイトには、ネットから車の情報を入力するだけで、その車の買取相場を知る事ができるサイトもあります。
しかし、実際の相場を知るためには、やはり査定に来てもらう必要があり、査定に来る買取業者と1社1社交渉しなくてはいけません。
査定を依頼した業者が多いと、そのスケージュール調整など予定を決めるのも大変ですし、交渉が苦手は人にとっては複数の業者との交渉は苦痛に感じる場合もあります。
本当の買取相場が分かり、どこの買取業者に売却するかを決定して車を売却するまでには、ある程度の時間がかかってしまいます。
対策方法1.1日で複数の業者に査定に来てもらうようにする
自分の車の詳しい買取相場を知るためには、実際に車を見て査定してもらうしかありません。
先程しつこい査定業者の対策方法としてもご紹介しましたが、複数の業者に査定に来てもらうなら、事前にスケジュールを決めておきましょう。
1日のうちに、1時間ごとくらいの査定時間で数社に査定してもらうようにスケジュールを組めば、1社1社との交渉の時間も短縮できます。
また、1日で複数社に査定をしてらって業者同士を競合させれば、本当の買取相場を知る事も出来ますし、査定額が高くなる事にも期待が持てます。
買取業者同士が談合するケースもある
買取業者同士の談合は必ずあるという訳ではありませんが、中にはそういったケースもあると言われており、絶対に無いとも言い切れません。
談合とは、複数の買取業者が事前に査定額を打ち合わせて、安く買い取るというものです。
車一括査定を利用すると、その地域で利用できる業者が査定に来る事になります。
利用者が同日の同時刻に複数の業者を呼ぶ事により、買取業者同士が知り合いになり談合を行うという場合もあるようです。
当然、買取業者としては安い価格で車を買い取り、出来るだけ多くの利益を得たいと考えています。
素人には実際の車の価値はわかりませんから、業者同士が談合して買取額を低く設定しても、複数の業者が同じような査定額なら納得して車を売ってしまうという訳です。
対策方法1.同時刻での査定依頼は避ける
先程、1日で複数の業者に査定依頼をする事を対策方法としてあげましたが、1日に複数の業者に依頼するのはいいですが、同時刻にはならないように注意する必要があります。
同時刻にならなければ、買取業者が顔を合わせる事もなく、他の業者がどれくらいの査定額で交渉しているかを知る事もできません。
そうすれば談合される事もありませんので、査定を依頼する際は、毎回1社だけと交渉するだけの時間の余裕を持って、スケジュールを組むようにしましょう。
対策方法2.
ユーカーパックを利用する
車一括査定のメリットと理由!
車買取一括査定の利用には、確かにいくつかのデメリットも存在します。
ですが、実際にネットの≪中古車買取一括査定≫を利用した事がある管理人から言わすと、車の売却で≪中古車買取一括査定≫を利用しないのは本当にもったいなく感じてしまいます。
ではデメリットも踏まえた上で、車買取一括査定のメリットについて詳しくご紹介します。
高額で車買取してもらうことができる
基本的に、下取りや買い取りよりも高く売れる可能性がかなり高いのが、車買取一括査定の最大のメリットです。
車一括査定は数社から見積もりを取る事が出来る為、自分から値段交渉をしなくても、業者にお互いの査定額を伝えるだけで、自然と価格が上がる事も少なくありません。
買取業者からすると、安く車を仕入れて高く売る事で利益が大きくなるので、基本的には査定額も安くしたいと考えます。
しかし、車一括査定に参加しているという事は、あまりにも安い査定額だと他の業者に買い取られてしまうため、出来る限り高めの査定額を提示してきます。
つまり、車買取店に同時に査定依頼を行う事で、交渉に無駄な労力を使わなくても、おのずと査定額が高くなるという訳です。
車買取一括査定を利用して、下取りや買取りに出した場合の買取額より、数十万円査定額がアップしたという人も少なくありません。
自分から出向かなくても査定できる
車を少しでも高く売るためには、複数の車買取店に査定を依頼する事が最も重要です。
しかし、実際に自分で車買取店を探し1社ずつ査定の依頼をして回るとなると、かなりの時間と労力が必要です。
ですが車一括査定なら、ネットから簡単な情報を入力するだけで複数の買取店に査定依頼をする事が可能です。
またほとんどの業者は出張査定を行っているので、自分から出向かなくても自宅まで査定に来てもらう事が出来るので、その分無駄な時間や面倒を省く事ができるのです。
「忙しくて時間がないけど、なるべく早く高値で車を売りたい!」という人にとっては、車一括査定は特にメリットのあるサービスと言えます。
売却価格の相場を知る事ができる
高い売却額で車を手放したいと思うなら、自分の車の売却価格の相場を知っておく必要があります。相場がわからなければ、価格の交渉をする事も出来ませんよね。
しかし、ディーラーや中古車屋さんに直接車を持って行ってみてもらうと、車の本当の相場がわからないので、”販売店側の言い値”になってしまう事もあります。
車一括査定を利用して、たくさんの業者から査定してもらう事によって、本当の自分の車の価値を知る事が出来ます。
また、車一括査定サイトの中には、ネットから申し込み後すぐに自分の車の概算価格を知る事が出来るサイトもあります。
ディーラへの下取りを考えている場合でも、上記のような車一括査定サイトを利用して、自分の車の相場だけでも知っておくと、ディーラーとの交渉もスムーズにいきます。
また買取相場をディーラーに提示する事によって、下取り額のアップにもつながる可能性もあります。
どちらにしても、一度一括査定を利用して、売却価格の相場を知ってから交渉する事で、最終的には高く愛車を手放す事が出来るという事です。
車一括査定に向いていない車とは?
前項で紹介させて頂いた通り、車を売却する際には基本的にネットの一括査定を利用するのが良いと言う旨はご理解頂けたかと思います。
しかし、車の状態によっては、ネットの一括査定よりもお得に売却出来るケースもあるので、こちらも紹介させて頂きます。
買取り業者でも扱えないケース
基本的にネットの一括査定を利用すると、たくさんの業者が見てくれるのでその中から査定額が高い業者を選ぶ事で、お得に売却する事が出来ます。
しかし、買取業者でも手に負えない以下の状態の車の場合は、引き取ってくれない買取り業者もあれば、買い取ってくれても値段が安くなることもあります。
● 全く動かない不動車
● 事故をして直していない車
● 車検が切れている車
上記の場合は、ネットの一括査定を利用しても、電話対応などが面倒なだけで、実質売れない事もあるので注意が必要です。
廃車寸前のボロボロの車の場合
また、走行距離が10万km以上、初年度登録から既に10年以上経っている車も、一般的にはボロボロで再利用の価値のない車だと判断されて値段がつかない可能性もあります。
例えば、管理人が実際に以下の車を査定に出した際の経験を紹介させて頂くと・・・
マツダ/MPV/初年度登録平成12年/白/走行距離12万km
ネットの無料一括査定を利用した際は4社から連絡があったのですが・・・
買取り業者 |
出張査定の有無 |
車体価格 |
車検残や自動車税 |
---|---|---|---|
J社 |
無 |
1万円 |
無 |
T社 |
有 |
1万円 |
自動車税のみ還付 |
A社 |
無 |
無 |
無 |
H社 |
無 |
無 |
持ち込めば無料で引き取り |
と言う形で、2社は全く値段はつかない上に、その内に1社は「持ち込んでくれるなら無料で引き取ります」と言う結構上からの言い方・・・。
更にもう1社は自動車税や重量税、車体価格など全てコミコミで1万円で引き取ってくれるとの事。
で、一番良かったのが、車体価格が1万円で、後、自動車税のみ自分で手続きをしてくれれば全て還付してくれると言う事でした。
ただ、全ての業者に共通して言われた事が「もうこの車は再販が出来ないので、スクラップになるから、どこに持って行っても一緒の値段にしかならない」と言う事で、唯一1社だけ自動車税を戻してくれると言ってくれた所も、実際に査定に来てくれた際に、「ウチの会社にはほぼ利益がないです・・・」と言っていました。
そこでどうせ廃車にするのなら・・・と言う事で、廃車専門で引き取ってくれる≪廃車ラボ≫にも問い合わせてみた所・・・
買取り業者 |
出張査定の有無 |
車体価格 |
車検残や自動車税 |
---|---|---|---|
廃車ラボ |
無 |
2万円 |
車検残・重量税 12000円以上 自動車税 全て還付 約30000円 |
と言う衝撃の結果でした。
今回の車の場合は、かなりボロボロと言う事で廃車しか方法がなく、廃車ラボにお願いすると、6万円以上も返ってくると言う結果となりました。
このような廃車寸前の車の場合は、廃車ラボにお願いするのが最もお得に売却出来る方法となります。
車売却時にはネット査定が良いという事はよく言われていますが、実際にはいくつかのデメリットもあり、車を売る際には不安を感じてしまうのも無理はありません。
ですが、対策方法さえ知っておけばネット査定のデメリットは解消できる場合もあります。
またデメリットはあるものの、ネット査定を利用する事には、車をもっとも高く売る事が出来るという何よりも大きなメリットがあります。
売却しようとしている車が一括査定に向いていない車の場合は、管理人の経験から、最初にネットの一括査定を利用し、それでも値段がつかないボロボロの車の場合は廃車ラボを利用するというのがオススメです。
下取りや買取に出すよりも確実に高く売る事が出来るので、是非試してみてくださいね。