手取り20万で車は買える?ローンの目安・維持費・オススメ車種
車を購入するにはそれなりのお金が必要です。また、購入費用だけでなく、いろいろな維持費も必要になってきます。
もし無計画に購入してしまえば、その後の生活が大変になり、泣く泣く車を手放すことになる可能性もあります。
それを避けるためにも、車を購入する前には以下のような疑問を解消させておくようにしょう。
● 「手取り20万で一人暮らしだと車を持つのは厳しい?」
● 「手取り20万で貯金なしでも車を購入する方法はある?」
● 「車のローンは年収や月収の何割ぐらいで組むのが妥当?」
● 「貯金がなくて手取りが低くても車を買って大丈夫?」
今回はこうした車とお金に関する情報をお届けしていきます。
気になった方は是非チェックしてみて下さいね。
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【※車購入者300人に調査!】車の購入を検討する際は、年収に応じた予算の目安を設定すべきです。当記事では年収別の車の選び方について実際にアンケートを取って分かりやすくまとめました。
手取り20万円(月収約24万円)一人暮らしでも車は持てる?オススメの新車と中古車は?
高校や大学を卒業し、運転免許を取得して車の購入を検討される方も多いかと思いますが、気になるのが車購入後の維持費や生活費。
特に、就職と同時に一人暮らしを始めるという人の場合では、「この収入で車を持っても大丈夫?」と不安になる人も多いのではないでしょうか。
2020年の厚生労働省の調査では、大卒の初任給の平均額はおよそ22万6,000円。
そこで、まずは手取りが20万円(月収約24万円)で、一人暮らし(実家暮らしと違って家賃が必要)の場合でも車が持てるかどうかについて考えてみたいと思います。
一人暮らし、手取り20万円で購入可能な車の価格と月々のローンの目安
家賃の有無は車を持てるかどうかに大きく関わる
手取りいくらで車を持てるかというのは、一人暮らしかどうか、1ヶ月あたりの消費支出はいくらか、といった条件で変わります。
特に、一人暮らしかどうかは車を持てるかどうかに大きく関わってきます。
それは、家賃支払いが家計の大きな割合を占めているからです。
昔から家賃は手取りの3割が良いと言われているので、一人暮らしの人はそういう条件に合う物件に住んでいることが多いのではないでしょうか。
手取り20万円なら6万円前後が家賃に消えている計算になります。また、駐車場代が家賃に含まれていない場合はさらに家計を圧迫します。
そして、車を持つならば、今までと比べて以下の出費が新たに増えることになります。(ローン返済額はあくまでも1例)
● 維持費 月30,000円
● 自動車ローン返済額 月18,000円
これに対して、実家暮らしであれば家賃や駐車場代の必要がなくなるので、手取り17万円でも問題なく車を持てることが多いです。
手取り20万円の人の年収は?
手取りは月収から税金や保険料を引かれた金額で、月収の約83%になると言われています。
つまり、手取り20万円の人というのは、実際には月収約24万円の収入を得ています。単純に12でかけると、288万円の年収があるというわけです。
年収290万円で購入可能な車の価格
購入する車の予算は年収の半分程度に収めることが望ましいと言われています。より詳しく言えば、「年収の手取りの半分程度」が理想です。
もちろん、頭金に使える貯金の有無、家族構成、その他ローンの有無などによって車にかけられる費用はそれぞれ違うので一概には言えません。
しかし、当サイトが行ったアンケートでも、全体の3分の2以上の人が年収の約50%程度の車を購入しているという結果が出ています。
詳しく知りたい方は「年収別の車選び!※年収相応の車の購入価格や予算の目安は?」を参照してください。
返済が難しくない年収相応の車という意味でも、290万円の年収の人なら、手取り年収240万円なので、120万ぐらいまでの価格帯の車が理想という事になります。
手取り20万一人暮らしの月々のローンの目安
多くの人は車購入の際、自動車ローンを組みます。
自動車ローンの借入限度額は年収の30%〜40%と言われていますから、年収290万円の人が借り入れできるローンの最大額は87万〜116万円です。
キャッシングや住宅ローンなど自動車以外の借り入れ額がある場合は、それらを差し引いた金額しか借入できません。
しかし、これだけ借り入れられるなら、車の購入は簡単そうだと思った人もいるのではないでしょうか?
しかし、借入できる金額と自分が無理なく返せる金額とは違います。
年収のうち約2割は税金として引かれ手元に残りませんし、借入金額には2%〜10%の金利がかかってくることも考慮に入れなくてはいけません。
例えば、110万円の借り入れをした場合、金利3%なら月々24,247円の支払いで4年(48ヶ月)、月々19,765円の支払いで5年(60ヶ月)の返済が必要です。
ここに、月々の維持費としての約3万円、家賃などもありますから、手取り20万円のうち半分以上を家賃と車だけに費やしている計算になります。
これが大変だという人は借入額を少なくしてもう少し手頃な車を選ぶか、頭金を多く払うなどの工夫が必要でしょう。
また、5年以内に車の乗り換えを希望している場合も、月々の返済額を上げ、早く完済しなくてはいけません。
『金利3%、5年(60回払い)で完済』という条件で、借入金額と月々の返済額を一覧にしました。
金利3%というのは比較的恵まれた条件です。
もう少し金利が高い場合も考慮に入れ、月々いくらぐらいの返済で、どのくらいの借り入れができるかシミュレーションしてみましょう。
手取り20万円!年収約290万円一人暮らしにオススメの人気の車は?
前項でご紹介したように、手取り20万円、年収約290万円の場合、理想とする車の購入価格は約120万円程度です。
しかし、貯金があって頭金を多く入れる事ができる、また、家賃が安い所に住んでいる場合などは、もう少し高めの車でも購入できるかもしれませんね。
ここでは、人気車種の中でも比較的安い価格で購入可能な車、手取り20万円(年収約290万円)、一人暮らしの方にオススメの車をご紹介します。
新車
メーカー | 車種 | 価格帯 |
---|---|---|
スズキ | アルト
≪画像引用:スズキ アルト≫ |
94.4万円 〜 149.2万円 |
ダイハツ | ミライース
≪画像引用:ダイハツ ミライース≫ |
86万円 〜 137.3万円 |
マツダ | キャロル
≪画像引用:マツダ キャロル≫ |
86.4万円 〜 120万円 |
ダイハツ | ムーブ
≪画像引用:ダイハツ ムーブ≫ |
113.5万円 〜 178.2万円 |
トヨタ | パッソ
≪画像引用:トヨタ パッソ≫ |
126.5万円 〜 190.3万円 |
ダイハツ | タント
≪画像引用:ダイハツ タント≫ |
124.3万円 〜 202.4万円 |
スズキ | ワゴンR
≪画像引用:スズキ ワゴンR≫ |
109.9万円 〜 177.6万円 |
スズキ | スペーシア
≪画像引用:スズキ スペーシア≫ |
131.2万円 〜 200.6万円 |
スズキ | ハスラー
≪画像引用:スズキ ハスラー≫ |
128.0万円 〜 182.4万円 |
日産 | マーチ
≪画像引用:日産 マーチ≫ |
128.9万円 〜 187.7万円 |
スバル | ステラ
≪画像引用:スバル ステラ≫ |
120.1万円 〜 164.4万円 |
中古車
メーカー | 車種 | 価格帯
(※カーセンサー2021年12月時点のデータ) |
---|---|---|
日産 | セレナ
≪画像引用:日産 セレナ≫ |
平均価格:222.6万円
価格帯:79万円〜424.3万円 |
トヨタ | プリウス
≪画像引用:トヨタ プリウス≫ |
平均価格:181万円
価格帯:89.8万円〜380万円 |
ホンダ | フィット
≪画像引用:ホンダ フィット≫ |
平均価格:191.4万円
価格帯:109万円〜275.9万円 |
スズキ | スイフト
≪画像引用:スズキ スイフト≫ |
平均価格:134.5万円
価格帯:53万円〜438万円 |
ホンダ | N-Box
≪画像引用:ホンダ N-Box≫ |
平均価格:151.1万円
価格帯:59万円〜249万円 |
手取り20万円で車を持つにはどんな方法がある?
手取り20万円で一人暮らしでも車を持つことは可能ですが、その後の生活に余裕が持てるかどうかは、車を購入する際の方法によっても変わってきます。
ここでは、手取り20万円で車を持つ場合の購入方法についてご紹介します。
「どんな車が欲しいか、貯金がどれくらいあるか、生活費がどれくらい必要か」などを考慮した上で、自分に合った購入方法を選択しましょう。
@ローンを組む
車の購入方法として最もよく利用されるのが、自動車ローンを組むという方法です。
この方法なら、手元にまとまったお金が無い場合でも、月々に決まった額を支払うことが出来れば車を購入することが可能です。
ただ、前項でもご紹介したように、自動車ローンの借入限度額は年収の30%〜40%、手取り20万円の人(年収290万円の人)の場合だと、借り入れできるローンの最大額は87万〜116万円です。
ですので、手元にまとまったお金がない、頭金を入れる余裕がないという場合は、上記の金額(借入できる額)に見合った車を選ぶ必要があります。
また、自動車ローンにも
などがあり、どれを選ぶかによって金利も異なります。
自動車ローンを組む前に、
などをしっかり考えた上で利用することが大切です。
金利が安い自動車ローンについては、この記事の最後の項目『利率が安いオススメの自動車ローン!審査が不安ならまずはシミュレーションを!』で詳しくご紹介していますので、そちらを参考にして下さい。
A貯金、現金で中古車or新車を買う
続いては、貯金など手元にある現金で中古車または新車を購入するという方法です。
一括で車を購入することができるのなら、もちろんそれに越した事はありません。
ローンを組んで無駄に金利を支払う必要がないので、その分お得に車を購入することができます。
また、購入後の維持費は必要ですが、月々のローンの支払いが無い分、手取り20万円でも余裕のある生活が送れるのではないでしょうか。
自分に必要な毎月の生活費を考えた時に、ローンを支払っていく余裕がないという場合は、今手元にある現金で購入可能な中古車を買うというのも一つの方法です。
新車なら購入できそうにない車も、中古車となると購入できる車の幅も広がり、自分の希望する車に乗れる可能性も高くなります。
どうしても新車が欲しいという事なら、貯金して十分に余裕が出来てから一括で購入する事も検討してみましょう。
Bカーリースを検討する
「車の購入費用もない、頭金も用意できない…でも新車に乗りたい!」という人は、カーリースを利用するという方法もあります。
カーリースは、月々定額のリース料を支払って車を借りる事ができるサービスで、税金や車検、メンテナンスといった車にかかる維持費もそのリース代に含まれています。
カーリースには
- 新車に乗ることが可能
- 好きな車種を選べる
- 月々のリース料が安い
- 維持費を抑えることもがきる
- 契約満了時に返却、買取、乗り換えなどを選べる
といった特徴があるため、新車がほしいけど車の購入資金が準備できない人、月々の支払いをなるべく抑えたい人にはオススメのサービスです。
ただ、会社ごとに特徴がありサービスの内容にも少し違いがあるため、利用するなら以下のポイントをチェックしてから選びましょう。
カーリースを選ぶ際のポイント!
- 自分が乗りたい車種があるか?
- 契約プランに含まれるものは?
- リースの契約期間はどれくらい?
- 他のサービスと比べて料金設定はどう?
- 走行距離制限は何kmまで?
カーリースは基本的に途中解約ができません。なので、特にリースの契約期間についてはしっかりと確認しておきましょう。
近年カーリースを利用する人も増えてきており、サービスを提供する会社も多数存在しますが、その中でも特に人気の高い当サイトおすすめのカーリースをご紹介します!
おトクにマイカー定額カルモくん
こちらの『おトクにマイカー定額カルモくん』はナイル株式会社が提供するカーリースサービスです。
自分の乗りたい車を選んで料金をシミュレーション、審査から申込みまですべてネットで完結することができるため、どんな人でも手軽に利用することが可能です。
≪出典:おトクにマイカー定額カルモくん≫
『おトクにマイカー定額カルモくん』には以下のような特徴があります。
『おトクにマイカー定額カルモくん』の特徴
● オリックス自動車と提携、正規ディーラー車だから安心
● 頭金なし、ボーナス払い不要で新車に乗る事が可能
● 国産全メーカー全車種に対応
● カーリース業界初の最長11年契約が可能
● 7年契約以上で走行距離制限なし
● 乗っていた車を最後にもらえるプランもあり
● 予算に合わせて好きなメンテナンスプランが選べる
● 全国3万店以上の大手事業者でメンテナンス可能
● オンラインからの申し込みで最大49,500円の割引
顧客満足度も98.9%(※1)、専門家が選ぶカーリースでも3冠獲得(※2)業界でもトップクラスの低価格を実現した人気のカーリースです。
※1・・・2019年12月〜2021年6月までの定額カルモくん契約者504名を対象としたアンケート結果
※2・・・「コストパフォーマンスが高いカーリース1位」「納得価格のカーリー1位」「サポートが充実しているカーリース1位」(2021年2月12日〜2月15日株式会社ショッパーズアイによる10サイト対象のインターネットイメージ調査)
『おトクにマイカー定額カルモくん』なら、頭金なし、維持費込みで月額1万円台から新車に乗る事が可能、メンテナンスも充実しているため、手軽に安心して自分の乗りたい車に乗る事ができます!
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少しでも車にかかる費用を抑えたい人は、是非一度『おトクにマイカー定額カルモくん』の公式サイトをチェックしてみて下さい。
車の購入にかかる費用、購入後にかかる維持費ってどれくらい?
前項でご紹介したように、手取り20万円でも車を持つ事は可能です。
ただ、車購入後にかかる維持費についてもしっかり把握しておかないと、家計が圧迫され後悔することにもなりかねません。
そこで、ここでは自動車ローン返済額以外の、車購入にかかる費用や維持費について詳しく見ていきたいと思います。
こちらを参考にすることで、車所有後の家計を具体的にイメージしやすくなるでしょう。
車の購入にかかる諸費用と年間維持費の目安
車を購入する際には、車両本体価格の他に諸費用がかかってきます。
諸費用は購入する車によって異なりますが、合計で年間「30〜40万程度」がひとつの目安です。
以下では、車に関する諸費用や維持費にはどんなものがあるか、ひとつずつ解説していきます。
税金
自動車を所有している人は「自動車税もしくは軽自動車税」と、「重量税」を支払わなければいけません。
「自動車税」は排気量によってその金額が違い、普通車で年間約3万円〜10万円となっています。
これに対して、「軽自動車税」は一律10,800円です。
また、「重量税」は車の重さによって税率が変わるので一概に言えませんが、普通車で年間24,600円〜32,800円程度、軽自動車で16,400円程度となっています。
保険
保険には、加入が義務付けられている「自賠責保険」と、加入義務のない「任意保険」があります。
違いは「自賠責保険」が被害者(相手)のケガや死亡時の補償を対象とするのに対して、「任意保険」はそれ以外の車両や物の修理代をまかなうことができる点です。
「自賠責保険料」は車種によって決められており、普通車で年間15,520円、軽自動車で年間15,130円となっています。
「任意保険」は、保険会社、車種、年齢、等級、保障の幅によって保険料が決まります。特に年齢による保険料の差は大きく、10代20代の任意保険料はとても高くなっています。
相場としては、30代以降は年間3〜6万円、20代で12万円ほど、10代で25万円ほどです。
メンテナンス
車のメンテナンスは安全に乗るために非常に大切です。
そのため、新車で購入した場合は3年後、その後2年ごとに車検を受ける事が定められています。
車検時に必要な重量税と自賠責保険料はすでに述べたので除くと、他に「検査手数料1,800円」と整備工場に支払う「点検・整備料金」が必要です。
「点検・整備料金」の相場は約2万円です。
他にオイル交換、フィルター交換、タイヤ代、修理代として年間3万円ほどを計算に入れておくと、思わぬ出費を防ぐことができます。
ガソリン代
1年に1万q走行すると仮定すると、ガソリン代は普通車で年間11万円前後、軽自動車で7万円前後になります。
より燃費の悪いSUVなどの大きな車なら、18万円程度必要になってきます。
駐車場代
車の維持費の中でも、駐車場代の締める割合は大きくなりがちです。
駐車場代に毎月どれくらいの費用が必要か、都市部かどうかによっても値段にかなり違いが出てきます。
東京の平均は約31,000円ですが、全国平均は約8,000円です。
年間に必要な維持費・月額平均はいくらになるか?
車には、車両購入費用だけではなくいろんな維持費が必要であることがわかりました。
それをまとめて、年間に必要な合計額と月額平均額を出してみます。
普通自動車
自動車税 | 39,500円(2000ccクラス) |
---|---|
自動車重量税 | 32,800円(1.5t超) |
自賠責保険料 | 15,520円 |
任意保険料 | 40,000円 |
車検時の点検・整備代 | 10,000円(1年分) |
ガソリン代 | 110,000円 |
駐車場代 | 120,000円 |
その他 |
30,000円 |
合計(年間) | 397,820円 |
月額平均 | 33,151円 |
軽自動車
自動車税 | 10,800円 |
---|---|
自動車重量税 | 16,400円 |
自賠責保険料 | 15,130円 |
任意保険料 | 40,000円 |
車検時の点検・整備代 | 10,000円(1年分) |
ガソリン代 | 70,000円 |
駐車場代 | 120,000円 |
その他 |
30,000円 |
合計(年間) | 312,330円 |
月額平均 | 26,027円 |
【手取り12万円〜40万円まで】購入可能な車の価格と月々のローン額の目安!
ここまで手取り20万円、年収290万円のケースを例に、参考となる借入額やオススメの車種などをご紹介してきましたが、それ以外の収入の場合はどうなのか、気になった人もおられるのではないでしょうか。
ここでは手取り12万円から40万円まで、購入する車の理想的な価格、月々のローン返済額の目安を一覧にしてご紹介します。
一人暮らしの場合とそうでない場合では支払い可能な額も違ってくるので、ここでは家賃支払いの必要のない実家暮らしで、車購入の頭金なし(貯金なし)という条件にします。
また、月々のローン返済額も金利3%で5年(60回)払いとしてシミュレーションします。
一人暮らしの方は自分の手取りの欄を見るのではなく、手取り金額から家賃を引いた額を手取り金額として見ると、より具体的なイメージがつかめます。
また、貯金があって頭金を出せる場合は、購入可能額にその金額を加えて計算してください。
※月収額=手取り額×0.83として計算
※車購入可能額は、手取り年収の半分として計算
※頭金はないのでフルローンで、返済額は金利3%、5年(60回)払いとして計算
年収や月収による生活費のバランス!車のローンや家賃、適正な金額の目安は?
ここまでで車のローンの目安についてはご理解頂けたかと思います。
借りるのは簡単ですが、毎月一定の金額を60回も返済し続けるのはかなり大変なことです。
人によってはクルマ好きで、車の購入がモチベーションにつながるので、多少無理をしてもワンランク上の車種を選ぶという人もいるかもしれません。
何にお金を使うのかは人それぞれなのでそれもありだと思いますが、車のランクを上げることで維持費も上がりますし、無理して車を買ったことでその後の生活が苦しくなって、「もう少し安い車で妥協しておけばよかった」と思う事もあるかもしれません。
そうならないためにも、収入における生活費の内訳や適性なローンの割合などをあらかじめ知っておくことが大切です。
年収と住まいのバランス。家賃や住宅ローンは収入の何割が適正?
年収によってそれ相応の車があるように、住まいも年収相応のものを選ぶべきです。
前述したように、家賃は収入の3割という意見も多くありますが、車のローンも考えている場合、3割も住まいに使ってしまうとかなり家計が苦しくなります。
家賃ならば支払いが難しければより安い物件に引っ越しできるので多少無理がききますが、住宅ローンはそういうわけにはいきません。
何十年も支払いが続くので、窮屈な思いをしないよう、ゆったりした計画を立てるべきです。
車のローンが必要になりそうなら、住宅ローンは手取りの20%以内に収めるのが理想です。
また、住宅ローンをすでに組んでいる場合、その借入額によっては車のローンを組めないこともあります。
そういう事も考慮に入れて、住宅ローンを組む時には車に必要なお金を住宅ローンに割り増しして借りる方法もありますが、手取りの3割までに抑えて家計を圧迫しないように気をつけましょう。
具体的な生活費と給料のバランスは?手取り20万円生活費シミュレーション
生活するには様々な出費があります。今まで出てきた住居費・車に関する費用の他にも、食費・光熱水道費・保険医療費・通信費・生活用品費・交際費・教育費・交通費・娯楽費・外食費などです。
こういった生活費を計算に入れずに借入額を増やしてしまうと、返済が難しくストレスの多い生活を強いられることになります。
それを避けるためにも、生活費についてもう一度よく見直してみましょう。以下では手取り20万円でシミュレーションしてみます。
どうしても必要な基本生活費
住居費 | 5万円 | 手取りの20%まで(4万円)に抑えるのが理想ですが、手取り金額が低い場合難しいことも多いですね。ここでは25%としておきます。 |
---|---|---|
食費 | 3万円 | 手取りの15%ぐらいが理想です。自炊費・外食費を含めて考えます。 |
高熱水道費 | 1万円 | 手取りの5%程度。目安としては、電気代5000円、ガス代3000円、水代2000円 |
通信費 | 1万円 | 手取りの5%程度。携帯・固定電話・プロバイダ料金など |
その他 |
2万円 | |
合計 | 12万円 | これら、基本生活費は手取り月収の60%として考えます。 |
それ以外の生活を豊かにする費用
基本生活費に含まれないもので、どうしても必要ではないけれど生活を豊かにするためにあった方が良いお金のことです。
交際費・娯楽費・美容関連の費用・教養費などがあります。
これは手取り月収の20%である4万円程度にするのが理想です。
忘れてはいけない貯金
いくら手取りが少ないと言っても、貯金をしないといざという時に困ってしまいます。
手取りの20%程度の4万円は貯金として蓄えていくのが理想です。
急な家電の故障や病気、旅行などに使う分と、将来にわたって積み立てて行く分に分けて考えるのもよいです。
手取り20万円貯金なしで車の購入は可能?頭金を入れるなら購入価格の何割が目安?
生活費について見てきましたが、やはり手取り20万円で一人暮らしなら、車を購入するのは結構ハードルが高いと思った人もいるのではないでしょうか?
手取り20万円一人暮らしの生活バランスをチェック!
もう一度、手取り20万円一人暮らしの人の生活費の内訳を見てみましょう。
車を購入したいという場合、どこから車のローンや維持費を捻出することになるのでしょうか?
車のローンは生活を豊かにする費用から捻出するようにしたいところです。
また、車の維持費に関しては基本生活費から、としたいところですが、手取り20万円で一人暮らしの場合、維持費3万円全額を含めることは困難です。
交通費の1万円分をガソリン代として基本生活費から、残りの2万円とローンを生活を豊かにする費用からと考えるしかありません。場合によっては貯金費用からという事もありますね。
そうすると、やはり月の手取り20万円の一人暮らしでは、バランスとして車を持つことは難しい場合が多いと言えそうです。
確かに、よく外食をしたり、被服や娯楽にお金を浪費する生活をしている人には車の購入はできません。
東京で手取り20万円一人暮らしでは車の購入はかなり難しい
また、家賃の高い東京では、家賃だけでなく駐車場も高くなっています。
全国の月額駐車場代の平均が8,000円程度なのに対して東京では約31,000円もします。
駐車場が必要な場合、それは固定費なので基本生活費に含めなければなりませんが、手取り20万円ではとてもその費用を含める余裕はありません。
そのことからもわかるように、それだけ東京で車を持つのは難しいことなのです。
貯金がなくても手取り20万円一人暮らしの車購入は可能
しかし、東京のように家賃と駐車場代にかなりの比率を奪われてしまう所でなければ、手取り20万円一人暮らしでも車の購入は可能です。
今までの貯金がある人はそれを頭金にして購入することができますし、頭金がない人でも、工夫次第で車の購入は可能です。
もう少し安い家賃の物件に引っ越したり、格安携帯の利用・自炊などによって固定費を削り、うまく節約していくことで車購入の夢を叶えている人はいます。
大事なのは収入と出費のバランス
一方で、手取り30万、40万とより収入が多い人で、車に使えるお金は20万の人よりも余裕があるはずなのに、収入相応以上のランクの車を選んでしまい、返済に苦しんでいる人もいます。
つまり、車の購入に大切なのは、手取りいくらで車が持てるかという事よりも、限られた収入の中で、生活費やローンのバランスがとれるように計画すること、そしてそれにもとづいた生活を継続することです。
収入と生活費の表を参考に自分の生活費と照らし合わせてみて、車の維持費月約3万円以外に、いくらぐらいをローンに回すことができるかをまずは考えてみましょう。
その上でローン返済額の表をもう一度見直すと、返済可能な借入額がおおまかにわかってくるでしょう。
頭金を出せる人はそれを足せば、購入可能な車の価格がわかります。
表の照会が面倒な人は、後に紹介するローン会社のシミュレーションを使うと簡単です。
頭金は自動車購入金額の何割が目安?
頭金の話が出ましたが、車を購入する時に頭金はいくらぐらい出すのが目安なのでしょうか?
一般的には、車両金額の10%〜30%を出す人が多いと言われていますが、頭金に関して特に決まりはありませんので、自分の家計状況によっていくらでも好きなだけ出すことができます。
ただ、頭金は多いほど、
● カーローンの審査に通りやすくなる
● 支払い利息が少なくなる分だけ、返済総額が少なくなる
● 月々の返済額を少なくできる
というメリットがありますので、余裕がある場合は多めに出す方がお得です。
利率が安いオススメの自動車ローン!審査が不安ならまずはシミュレーションを!
ここまでで、ご自分の収入や生活費の状態がおおまかに把握できたのではないでしょうか。
5年払いのつもりなら、同時に自分の収入、生活バランスに合ったローンの金額、そして車の価格帯についてもだいたいイメージできるはずです。
しかし、
● 5年以外での返済期間では月々の返済金額がどう変わるか?
● 金利率が変わると返済額はどう変わってくるか?
● ボーナス返済したい場合はどうなるか?
● 返済期間を増やすことで総返済額はどのように変わってくるか?
など、まだ知りたいことも多いのではないでしょうか?
ローンの前に、まずは返済シミュレーションから!
実はローン会社のサイトでは、借入額や借入期間などを打ち込むと、月々の返済金額を自動計算してくれる返済シミュレーションシステムを提供しているところがたくさんあります。
いきなり審査を申し込むのは不安という人でも、シミュレーションは自由にいくらでも試せますからぜひ一度利用してみましょう。
シミュレーションが使いやすい!
ジャパンダ・ネットマイカーローン
≪出典:ジャパンダマイカーローン≫
そのシミュレーションシステムの中でも、『ジャパンダ・ネットマイカーローン』のものはとても使いやすいので一押しです。
何も打ち込まなくても、スライダーバーを動かすだけで瞬時に結果が出ます。
これを使って何通りものプランのシミュレーションを試すうちに、いろんな疑問が一気に解決できると思います。
≪出典:ジャパンダマイカーローン≫
※無料でシミュレーションができる!金利が安いマイカーローンはコチラ♪
金利が低いおすすめのマイカーローンは?
マイカーローンにはいろいろありますが、やはり金利が低く信頼のある会社を選ぶのが一番大切です。以下に金利の低さで厳選した2社を紹介します。
損保ジャパン株式会社「ジャパンダ・ネットマイカーローン」
一番のおすすめは、シミュレーションでご紹介した損保ジャパン株式会社「ジャパンダ・ネットマイカーローン」です。
金利が※年1.90%〜2.95%と非常に低いのが特徴です。
≪出典:ジャパンダマイカーローン≫
低いにもかかわらず固定金利なので、完済までの返済額が変わらず計画が立てやすいのもありがたい点です。
また、来店することなくWebでの申し込みが可能、審査手数料無料、審査後のキャンセルOK、他社比較OKなので、他に候補があったとしても申し込みして損はありません。
※無料でシミュレーションができる!金利が安いマイカーローンはコチラ♪
NEOBANK「住信SBIネット銀行」
≪出典:住信SBIネット銀行≫
車の購入だけでなく、車検・修理や免許取得にも使えるのを特徴としています。
金利は年2.775%〜3.975%ですが、同社他商品の利用(住宅ローン利用で年−1.0%、カードローンや口座所有で−0.5%)がある場合には最大年1.0%の金利引き下げがあるので、自動車ローン金利は1.775%まで低くできます。
さて今回は、『手取り20万円で車は買えるか?』について、ローンの目安や車にかかる維持費、オススメの車種など幅広くご紹介してきました。
「理想的な車の価格は手取りの年収の半分程度」「ローンできる借入金額は年収の30%〜40%」などという目安もありますが、結局は収入における生活費とローン額のバランスに気をつけて、計画・実行することが大切という事でしたね。
手取り20万円一人暮らしで貯金もないが、どうしても車が欲しいという場合も、ここで述べた情報をよくチェックして、購入計画を立てていけば不可能ではありません。
今回の記事が少しでもお役立ていただければ幸いです。
※一緒によく読まれている「関連ページ」
【※車購入者300人に調査!】車の購入を検討する際は、年収に応じた予算の目安を設定すべきです。当記事では年収別の車の選び方について実際にアンケートを取って分かりやすくまとめました。