新古車の注意点と問題点まとめ!激安の理由は?デメリットは?
中古車販売店などで目にする「新古車」。
これは一見すると新しいんだか古いんだかわからない、なんだか不思議な言葉ですよね。
新古車とは、ナンバー登録だけを行った「未使用車」のことです。
今では、この未使用車という言葉が中心に使われています。
新古車は新車同様の車が中古車価格で手に入るとして、人気があります。
さて、そんな新古車に興味がある方の中には以下の様な点が気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
● 「新古車を購入するうえでの注意点は?」
● 「新古車のデメリットには何がある?」
● 「新古車の問題点を挙げるとすれば何?」
そこで今回は、新古車を選ぶ前に是非チェックしておきたい情報をお届けしていきます。
スマートな新古車選びをしたいという方は是非チェックしてみてくださいね。
新古車を購入する前にチェックしておきたいポイント!
何事にも、メリットがあればデメリットもあるものです。
新古車には、どういったデメリットや注意点があるものなのでしょうか?
新古車を購入する前に注意する点は?
1.走行距離
ナンバー登録をしただけで使用はしていないとはいえ、ディーラー内などで走行しているので走行距離は数km〜数十kmあります。
ただ新車であっても、輸送や走行テストの関係で走行距離がすでに数十kmになっているケースもありえます。
2.試乗車を新古車として
試乗車は新古車とは異なるジャンルなのですが、中には試乗車を新古車扱いで販売している店も存在します。
試乗車だと走行距離が数十kmでは収まらない可能性が高くなりますし、不特定多数の人が乗っているわけですので、新古車が欲しい場合には選びたくありませんよね。
ですから新古車をお選びになる際には「走行距離」を確かめることと、「なぜ新古車になったのか」という点を聞いてみることが大切になります。
3.新古車という表記を平気で使っている
消費者が新車と誤認するおそれがあるとして、新古車という表記は価格表示などでは使えなくなっています。
そんな中、新古車という表記を平気で使っているような販売店は景品表示法違反の観点からも信用できません。
ですからお店選びの際にはその表記にも注意してみましょう。
新古車を買うにあたってのデメリットは?
1.人気車種はすぐに売り切れてしまう
新車同様の車が中古車価格で手に入るとなれば、人気車種が争奪戦になるのにもうなずけます。
このためタイミングによっては、欲しい車種が在庫の中にないなどのデメリットを生んでしまいます。
2.希望グレードやボディカラーがあるとは限らない
新古車は在庫の中から選ぶことになるので、その中に自分が希望するグレードやボディカラーなどがない場合もあります。
とくに、あまり人気のないボディカラーなどは希望に添えないケースが多くなります。
3.リセールバリューが低くなる
見た目は新車同様とはいえ新古車は中古車ですので、それを購入した時点でその車は「ツーオーナー車」となります。
ですから新車として購入した車を売却するよりも、リセールバリューは低くなってしまいます。
4.車検の有効期間はすでに減っている
自家用車であれば、軽自動車でも普通自動車でも新車の初回車検までの期間は「3年」ですが、新古車ですと話は変わってきます。
新古車として販売される前に登録が行われているため、車検の有効期間がすでに減った状態で販売されていることになります。
ですから極端な話、車検の有効期間が残り1年のみという状態の新古車だと、たとえ新車より10万円低い価格がつけられているとしてもお得感はないですよね。
5.メーカーオプションはつけられない
メーカーオプションは、車を製造する段階でとりつけるものになります。
ですから新古車に後からメーカーオプションをつけるということはできません。
新古車はどうして生まれるの?問題点って何?
新古車のような車がなぜ生まれるのか?これには以下の様な理由があります。
販売台数No.1の裏側
テレビCMなどで、「軽自動車販売台数No.1」といったフレーズを耳にすることも多いですよね。
ナンバーを登録した車は販売台数としてカウントできるので、そのフレーズを使いたいがために新古車が生み出されることがあります。
工場を稼働させるために
このところの売れ行きだと在庫過多になりそうな状況でも、工場を安定して稼働させておいたほうが利益に結びつきます。
これも、新古車を生み出す原因になりえます。
ディーラーに対する販売奨励金
そうやって製造した車が順調に売れればいいですが、そうでない場合、メーカーはディーラーに対して販売台数を上げるためにアプローチします。
それが形になったのが「販売奨励金」というものです。
販売奨励金をもらえれば、例えば自社で100台登録したとしてもディーラーは1億円得をするというようなことになります。
このような新古車のからくりを問題点として捉えるかどうかは人それぞれです。
ただ、「新車同様の車が激安といえるような価格で手に入るのなら消費者としては新古車大歓迎」という考えも当然成り立ちますよね。
新古車が激安の理由っていったい何?
新古車は、新車に比べると車両価格が20〜50万円程度安く設定されています。
やはり登録済み未使用車とはいえ中古車扱いとなりますので、そのような激安な価格設定が可能になります。
また販売店としては「新車同様なのにこんなに安い!」という点をお客側にアピールしたいので、価格面でも努力してくれます。
ただ中古車と同様に新古車も販売店によって価格が異なりますので、ご購入の際はネットなどで情報収集をし、同条件での価格を比較していくことが大切です。
さて今回は、新古車をご購入の際には是非チェックしておきたい注意点やデメリット、問題点、激安の理由について紹介していきました。
新古車の裏側を知ると少し複雑な思いを抱かないでもないですが、いち消費者としてはお買い得車と出会える新古車はやはり魅力ある存在ですよね。
上記のように人気車種の新古車は早い者勝ちになることがありますので、ピピッときた車があればなるべく早めに購入手続きを進めていきたいですね。