ターボ車のメリットとデメリットまとめ!耐久性や故障の頻度は?
モータスポーツベース車をのぞいてほとんど過去のものとなっていた「ターボ車」ですが、ここ数年は国産車でもターボ車が徐々に見られるようになってきました。
クルマ好きの方の中には、そんなターボ車に興味を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
● 「ターボ車にはどんなメリットがある?」
● 「ターボ車のデメリットを挙げるとすれば?」
● 「ターボ車の耐久性はどんな感じ?」
ターボ車に興味を持つと、こうした点も気になってくるものですよね。
そこで今回は、こうした疑問を解消へと導く情報をお届けしていきます。
気になった方は是非ご覧になってみてくださいね。
ターボ車のメリットやデメリットって何?
それではさっそく、ターボ車のメリット・デメリットをチェックしていきましょう。
やっぱり欲しくなる!?ターボ車のメリットまとめ!
排気量以上のパワーを出すことができる
ターボとは、排気の流れを用いて圧縮機をうごかし、内燃機関が吸い込む空気を増やす機構のことです。
こうした仕組みにより、排気量以上のパワーを出すことができます。
坂道でもスムーズに走行できる
排気量の小さい車だと、坂道などではパワー不足でスピードが出ず、加速にもあまり満足できないということがあります。
そういった車でも、ターボ車であることでスムーズな走行を実現することができます。
排気量の大きい車を買う際の出費を抑えられる
一般的に、排気量の大きい車は装備もゴージャスになるので車両価格が高いものが多いです。
一方ターボ車であれば、価格帯を抑えた中でもハイパワーな車を見つけることができます。
ターボの有無で部品も変わる
同車種であっても、ターボの有無で他の部品にも違いが出てくるケースがあります。
排気量以上にパワーを出せるということで、足回りなどもそれに合った設計が採用されています。
購入前に知っておきたいターボ車のデメリットまとめ!
燃費が悪くなってしまう
ターボ車のエンジンは、安全のためにエンジン圧縮比というものが通常より若干低めになっています。
このため、同車種の他のグレードと比較すると燃費が悪くなってしまうのです。
ただ最近のターボ車は以前のものに比べて燃費面の問題もクリアになってきており、通常の車との差が少なくなっています。
同車種のノンターボ車よりは車両価格が高い
大排気量の車を比較的安く手にできるというメリットもあるターボ車ですが、同車種のノンターボ車に比べると5〜10万円程度は車両価格が高くなります。
もちろん、車種内のハイグレードモデルのほうがターボ車よりも車両価格が高いといったことは起こりえますが、こうした価格差についてはやはりデメリットになりえます。
ターボ車の耐久性や故障について!
ハイパワーを出すことができるターボ車ですが、それが車の耐久性や故障にはどう影響するのでしょうか?
ターボ車の寿命と耐久性、普通車と比べてどう?
NAエンジン(自然吸気エンジン)の車とターボエンジンの車とを比較すると、一般的に後者のほうが前者よりも耐久性の面で劣る傾向にあります。
車の寿命に関しては今の車は20年20万kmも可能というようなレベルにまできていますが、ターボ車ですと20万kmは少し厳しいと思っていただいて結構です。
ネット上では、走行距離20万kmの軽ターボ車について以下のような書き込みも見られました。
"Q.車検の見積もり料金が約70,000円でしたが車検を通せば後2年程度なら問題なく乗れますか?
以前高速道路を走行中にエンストした経験があるので、そういった問題は避けたいと思っています。"
"A.正直いうと限界だと思います。
いつ壊れても不思議ではないです。
私は軽ターボにこれまで何台も乗ってきましたが、いずれも20万kmは持ちませんでした。
18万kmくらいはいくんですが、そこでタービンが壊れてしまいました。"
ちなみに上記書き込みは2014年11月のものですので、この耐久性に関しての情報は2018年現在も参考にしていただけるのではないでしょうか?
ターボ車って故障が多い?
NAエンジンに比べると、ターボエンジンのほうが使われている部品の数が多くなります。
部品数が多いもののほうが壊れやすいので、通常の車よりはターボ車のほうが故障は多い傾向にあるといえます。
ただ、メンテナンスしだいでは故障率を下げることはできます。
ターボ車のメンテナンスでは、以下のような項目をチェックします。
エンジンオイル
エンジンオイルに微細なゴミが入り込むなどすると、ターボチャージャーのベアリングの破損につながることがあります。
このリスクを下げるためにも、定期的にエンジンオイルやタービンシャフトの状態、オイル漏れの有無などをチェックすることが大切です。
エンジン冷却水
ターボ車の種類によっては、エンジン冷却水でベアリングを冷却しています。
したがって、冷却水の不足や漏れなどの問題が起こっていると十分な冷却ができずオーバーヒートを招いてしまいます。
ですからエンジン冷却水の確認も大切になってきます。
また、定期的にエンジンオイルフィルターの交換も必要になってきます。
こういったメンテナンス以外でも、ターボ車の故障リスクを下げるためには大切なことがあります。
それは、空ぶかし、急加速をしないということです。
これらはNAエンジンの車であってもやってはいけませんが、ターボ車でこれをやると耐久性への影響が通常よりも大きくなってしまうおそれがあります。
なお、最近のターボ車に関してはターボ装置を冷却するためのアフターアイドリングは不要になってきています。
さて今回は、軽自動車や小型車、小排気量の車でも力強い走りを可能にしてくれるターボ車について掘り下げた内容をお届けしてきました。
ターボ車の場合、燃費悪化やNAエンジン車と比べたときの耐久性、故障リスクなど、いくつか気になる点もありますが、それでもあの力強い走りには変えられないというユーザーも少なくありません。
冒頭にもあったように、最近では国産車のターボ車にも活気がありますので、もし興味があればまずはターボ車の車種について調べてみてはいかがでしょうか?