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車の個人売買は、現車と書類の確認、売買契約書の作成、代金の受け取り、車と書類の引き渡し、名義変更の順に進めます。
買取店なら店がしてくれる名義変更と代金の管理を、売る側と買う側の2人だけで行うのが個人売買です。

フリマアプリで車を売ってみたいのですが、名義変更や書類のことがよく分かりません。売ったあとでもめるのも心配です。

もめごとの多くは、名義変更・代金・引き渡し後の故障の3つです。どれも引き渡す前の準備で防げるので、手順と書類を順番に確認していきましょう。
📌 この記事でわかること
● 個人売買の7つの手順と、売る側・買う側のやること
● 普通車と軽自動車で違う名義変更の必要書類
● 名義変更の期限と、運輸支局で払う手数料
● 自賠責・任意保険・自動車税・リサイクル料金の扱い
● ローンが残っている車を売れるかどうか
● 名義変更されない・修理代を請求されるトラブルの防ぎ方
車の個人売買の流れ:相手探しから名義変更の確認まで7つの手順

手順そのものは難しくありません。大事なのは、お金と書類を渡す順番と、名義変更が済んだことを自分の目で確かめる段取りです。
全体の流れを表にまとめました。
| 手順 | 売る側がすること | 買う側がすること |
|---|---|---|
| 1. 相手を探す | 知人に声をかける、フリマ・オークションに出品する | 条件に合う車を探す |
| 2. 現車と書類を確認する | 不具合・修復歴・車検の残りを正直に伝える | 現車と車検証を見て、所有者欄の名前を確かめる |
| 3. 売買契約書を作る | 同じ内容で2通作り、署名して1通ずつ持つ | 同左。名義変更の期限を確認する |
| 4. 代金を受け渡す | 入金を確認する | 決めた方法で支払う |
| 5. 車と書類を引き渡す | 譲渡証明書・印鑑証明書などを渡す | 車庫証明などを用意しておく |
| 6. 名義変更をする | 新しい車検証の写しを受け取る | 15日以内に運輸支局などで申請する |
| 7. 保険と税金を整理する | 任意保険の入替か中断、自動車税の精算 | 任意保険の加入、自賠責の名義変更 |
手順1・2:相手を探し、現車と書類を確認する
最初に確かめるのは、車の状態と、車検証の所有者欄が売る本人の名前になっているかどうかです。
所有者欄が販売店や信販会社の名前になっている車は、そのままでは名義変更ができません。
売る側は、不具合のほか、修復歴・災害歴・メーター交換歴も知っている限り伝えます。
JPUC(日本自動車購入協会)は、個人間の売買でも不具合があれば売った側が契約不適合責任を問われることがあると説明しています。
● 車検証の所有者欄と使用者欄の名前
● 車検の残り期間と、自賠責保険証明書の有無
● 今年度の自動車税を納めているか
● リサイクル料金が預託済みか(リサイクル券)
● 相手の本人確認(運転免許証の写しをもらう)
手順3:車の個人売買の契約書に書く項目
契約書は、同じ内容のものを2通作り、双方が署名して1通ずつ保管します。
決まった様式は無いので、あとで食い違いやすい点を漏れなく書くことが目的です。
| 書く項目 | 内容 |
|---|---|
| 車の特定 | 車名、登録番号(ナンバー)、車台番号、走行距離 |
| 代金 | 金額、支払いの方法と期日、自動車税の未経過分とリサイクル料金相当額を含むかどうか |
| 引き渡し | 引き渡しの日と場所、渡す書類 |
| 名義変更 | 誰が、いつまでに行うか。済んだら新しい車検証の写しを送ること |
| 車の状態 | 分かっている不具合・修復歴。現状のまま引き渡すこと |
| 引き渡し後の不具合 | 売る側が責任を負うかどうか、負う場合の期間 |
| 当事者 | 双方の住所・氏名・連絡先、契約の日付 |
JPUCは、名義変更をいつまでに行うかを書いた書面を取り交わし、買う側の運転免許証の写しを取っておくことを勧めています。
書面があれば約束が必ず守られるわけではありませんが、言った・聞いていないの争いは避けられます。
手順4・5:代金を受け取り、車と書類を引き渡す
車と名義変更の書類を渡すのは、代金の受け取りを確認してからにします。
JPUCは、個人間の売買で代金が支払われないトラブルが増えていると注意を呼びかけています。
引き渡した日時と相手を示せるよう、契約書のほかに受け渡しの記録を残してください。
名義が変わるまでの間に事故や違反があると、警察などからの連絡が車検証上の所有者に届くことがあるためです。
車を渡して契約書と名義変更の書類を郵送したところ、後払いの約束だった相手と連絡が取れなくなったという相談です。回答では、相手が名前や住所を偽っていることもあるので、先に車を渡さないよう指摘されていました(2023年12月の投稿)。
手順6:名義変更の期限は15日以内、手数料は普通車700円・軽自動車は無料
名義変更(移転登録)は、所有者が変わった日から15日以内に、新しい所有者が申請する決まりです。
道路運送車両法第13条で定められています。
| 項目 | 普通車 | 軽自動車 |
|---|---|---|
| 窓口 | 新しい使用の本拠の位置を管轄する運輸支局など | 新しい使用の本拠の位置を管轄する軽自動車検査協会の事務所 |
| 申請の手数料 | 窓口申請700円、オンライン(OSS)600円 | 無料 |
| 車庫の手続き | 使用の本拠が変わる場合は車庫証明が必要(東京都は窓口2,400円) | 地域によって、車検証の交付後に警察署への届出が必要 |
| ナンバープレート | 管轄が変わる場合は交換。申請のときに車を持ち込む | 管轄が変わる場合は交換。ナンバー代がかかる |
普通車の手数料は、2026年4月1日現在の国土交通省の一覧表の金額です。
車庫証明の手数料は都道府県で違うので、車庫の所在地を管轄する警察署で確かめてください。
申請書は国土交通省のポータルサイトで作成でき、印刷して窓口へ持参できます。
売る側は、新しい車検証の写しを受け取るまでを取引の終わりと考えてください。
📎 参考: 国土交通省 – 登録・検査手数料一覧表(PDF)
手順7:自賠責・任意保険・自動車税・リサイクル料金の扱い
自賠責保険は車に付いたまま買う側へ渡り、任意保険は渡りません。
税金とリサイクル料金には月割りや精算の決まりがあるので、代金とあわせて決めます。
| 項目 | 決まり | 個人売買ですること |
|---|---|---|
| 自賠責保険 | 所有者が変わったら、契約している保険会社で証明書の記載を速やかに変更する | 証明書を車と一緒に渡し、証明書に書かれた保険会社の窓口で手続きする |
| 任意保険 | 車両入替の手続きをしないと、入れ替えた車の事故に保険金は支払われない | 買う側は乗り出す前に加入か車両入替。売る側は入替か中断を保険会社に連絡する |
| 自動車税 | 4月1日時点の所有者にその年度分が全額かかる。名義変更では月割りにならない | 未経過分を代金に含めるかを契約書に書く |
| リサイクル料金 | 預託済みの車を買う人は、車の代金とは別にリサイクル料金相当額を支払う | 代金に含めるかを決め、リサイクル券を渡す |
任意保険の等級は、手放したあと乗る車が無い場合でも、中断の手続きをすれば一定の期間は引き継げます。
期限や必要書類は保険会社で違うため、売る前に契約先へ確認してください。
個人売買で買った車に売り主の名義のまま乗って帰る場合、保険をどうするかという質問です。自賠責は名義に関係なく有効で、任意保険は乗り出す前に自分の名義で契約しておくという回答が付いていました(2022年2月の投稿)。
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車の個人売買の必要書類:普通車と軽自動車

普通車は実印と印鑑証明書が売る側・買う側の両方に要ります。軽自動車は書類が少ないぶん、売る側が知らないうちに手続きが止まることもあります。
国土交通省と軽自動車検査協会が示している書類を、用意する人ごとに分けます。
普通車の個人売買:名義変更(移転登録)の必要書類
普通車は、売る側が譲渡証明書と印鑑証明書、買う側が印鑑証明書と車庫証明を用意します。
| 用意する人 | 書類 | 注意点 |
|---|---|---|
| 売る側 | 譲渡証明書 | 売る側の実印を押す |
| 売る側 | 印鑑証明書 | 発行から3か月以内 |
| 売る側 | 車検証 | 有効期間内のもの |
| 売る側 | 委任状 | 買う側や代理人が申請する場合。実印を押す |
| 買う側 | 印鑑証明書 | 発行から3か月以内 |
| 買う側 | 車庫証明(自動車保管場所証明書) | 使用の本拠が変わる場合。証明の日からおおむね1か月以内 |
| 窓口で作るもの | 移転登録申請書、手数料納付書 | 当事者が直接申請する場合は申請書に実印を押す |
車検証の住所や氏名が今と違うときは、売る側が住民票や戸籍の附票などでつながりを示します。
買う側が18歳未満の場合は、両親の同意書や戸籍謄本なども必要です。
⚠️ 注意
印鑑証明書には3か月の期限があります。買う側が手続きを先延ばしにすると期限が切れ、売る側が取り直して渡すことになります。
軽自動車の個人売買:名義変更の必要書類
軽自動車の名義変更は、車検証の原本と、新しい使用者の住所を証する書面があれば申請できます。
売る側の印鑑証明書は、軽自動車検査協会が挙げる必要書類に入っていません。
| 書類 | 内容 |
|---|---|
| 車検証 | 原本。コピーは不可 |
| 新しい使用者の住所を証する書面 | 住民票の写し(マイナンバーの記載が無いもの)か印鑑証明書のどちらか1点。発行から3か月以内 |
| 自動車検査証変更記録申請書 | 窓口かダウンロードで入手する |
| 申請依頼書 | 新しい使用者以外の人が手続きに行く場合 |
| ナンバープレート | 使用の本拠の管轄が変わる場合 |
| 軽自動車税の申告書 | 協会に隣接する税の窓口で入手する |
車検証の所有者と使用者が違う車は、先に所有者(販売店やローン会社など)の同意が必要です。
ローンが残っている車・所有者がディーラーや信販会社の車
車検証の所有者欄が販売店や信販会社になっている車は、ローンを完済して所有権解除の手続きをしないと売れません。
JPUCは、残債を完済しない限り、使用者の意思で車を手放すことはできないと説明しています。
完済していても、所有者欄が元のままなら所有権解除が必要です。
銀行のマイカーローンは、所有者が購入者本人になっていることが多いとされています。
ローンを払い終えた車を、所有者がディーラーのまま個人間で売ってしまったという相談です。所有権解除を頼めるのは車検証上の使用者だけで、解除の書類を受け取ってから買う側へ渡すことになるという回答が付いていました(2023年3月の投稿)。
所有権解除には日数がかかることがあります。売る話を進める前に、車検証上の所有者へ残債と手続きを問い合わせてください。
車の個人売買で多いトラブルと防ぎ方

個人売買では、間に入って解決してくれる人がいません。フリマやオークションの運営会社も、取引の場を提供する立場にとどまるのが基本です。
JPUCに寄せられた相談事例と、知恵袋の投稿から2つの場面を取り上げます。
名義変更をしてもらえない:税金の通知が売った側に届く
買った人が名義変更をしないままだと、翌年度の自動車税の納税通知書は売った側に届きます。
JPUCの相談事例(2024年12月更新)には、フリマサイトで売った車が3か月たっても名義変更されず、警察にも民事として扱われたという相談があります。
半年前にフリマアプリで売った軽自動車が名義変更されず、納税通知が届いたという相談です。運営会社からは相手の情報を教えてもらえず、今後は相手の免許証の写しを取っておくべきだという回答が付いていました(2024年5月の投稿)。
売った車が名義変更されず、自動車税の通知が届いたという回答者の体験です。買った人の住所と氏名は偽りで、警察には民事として扱われたため、次からは契約書と相手の本人確認書類を用意すると書かれていました(2023年6月の投稿)。
防ぐ方法は、引き渡しの前に手を打つことです。
● 契約書に名義変更の期限を書き、相手の運転免許証の写しをもらう
● 名義変更の当日に、売る側も運輸支局や軽自動車検査協会へ同行する
● 売る側が先に一時抹消登録をしてから車を引き渡す(JPUCが有効な予防策として挙げている方法)
● 3月に売る場合は、3月31日までに名義変更が終わる日程にする
引き渡し後に故障を理由に修理代を請求される
個人売買でも、引き渡した車に不具合があれば、売った側は契約不適合責任を問われることがあります。
買った側は、契約の解除、代金の減額、修理代などの損害賠償を求めることができます。
| 論点 | JPUCの相談事例(2024年2月更新)での説明 |
|---|---|
| 責任を負う期間 | 買った人が不適合を知ったときから1年間 |
| 「現状渡し」「ノークレーム・ノーリターン」 | 出品ページに書くだけでなく、合意した内容として契約書に入れておくと有効 |
| 責任を負わない約束 | 契約書で定められる。ただし不具合を故意に隠したり軽く伝えたりした場合は無効になることがある |
| 名義変更との関係 | 名義変更が済んでいるかどうかは、責任の有無に関係しない |
現状渡し・返品不可の条件で車を売ったあと、買った人から不具合を隠していたと修理代を求められたという相談です。回答では、契約書があるのが理想で、口頭だけの場合に備えて出品ページの画面を保存しておくよう勧められていました(2022年8月の投稿)。
話し合いで解決しないときは、弁護士への相談を検討します。
JPUCの車売却消費者相談室(0120-93-4595・9:00~17:00・土日祝定休)でも相談を受け付けています。
フリマ・オークションで車を売る仕組みと、個人売買が向かない場合

同じ個人どうしの取引でも、名義変更まで代行するサービスと、場所だけを貸すサービスがあります。手数料と、自分でやる範囲を先に見てください。
メルカリとYahoo!オークションの公式ページで確認できる仕組みです。
メルカリの「おまかせクルマ取引」:検査・名義変更・輸送を専門事業者が代行
メルカリには、専門事業者が検査・手続き・輸送をまとめて代行する「おまかせクルマ取引」があります。
利用料は全国一律で210,000円(税込)です。販売価格に含まれ、買う人が支払います。
| 項目 | 公式ガイドの記載(2026年10月8日確認) |
|---|---|
| 検査 | 出品の内容と実際の車に違いが無いか、エンジンの異音など走行に関わる状態を確認する |
| 手続き | 自賠責保険の新規加入、車庫証明の取得、名義変更を代行する |
| 輸送 | 出品者の自宅から引き取り、検査のあと購入者の自宅へ納車する |
| 期間 | 取引の開始から完了までおおよそ1か月 |
| 取引できない車 | 家族名義・法人名義の車、ローン残債がある車、自走できない車、警告灯が点灯している車など |
引き取ったあとの検査で取引できない車と分かった場合、取引はキャンセルになります。
📎 参考: メルカリ公式ガイド – おまかせクルマ取引とは
Yahoo!オークションで車を売る場合:書類の受け渡しと名義変更は当事者が行う
Yahoo!オークションの中古車カテゴリでは、出品者が車と一緒に名義変更の書類を落札者へ渡し、落札者が名義変更をします。
公式ヘルプは、車を受け取ってから15日以内に申請するよう案内しています。
● 印鑑証明書、譲渡証明書、委任状
● 車検証、自賠責保険証明書
● 自動車税の納税証明書、自動車リサイクル券
上の書類は、公式ヘルプが出品者から落札者へ渡すものとして挙げている一覧です。
名義変更が済んだかどうかの確認は、ここまでの手順と同じく出品者が自分で行います。
個人売買が向かない場合と、買取店に売るという選択
次のどれかに当てはまる場合は、個人売買より買取店への売却が向いています。
● ローンが残っている、または車検証の所有者が自分ではない
● 平日に運輸支局や警察署へ行く時間が取れない
● 相手の身元を確かめられない
● 引き渡したあとの故障や名義変更でもめたくない
買取店に売る場合は、名義変更を店が行い、代金の支払日も契約書で決まります。
金額は店によって違うので、複数の店の査定額を比べてから決めます。
たとえばMOTA車買取は、最大20社がWEBで入札し、電話が来るのは査定額の上位最大3社だけという仕組みです。
▶ 個人売買と比べるなら:MOTA車買取の公式サイトで概算査定額を確認する
ほかの査定サービスとの違いは、車の買取一括査定の比較のページにまとめています。
知り合いや友達に売る場合の値段の決め方と取り決めは、車を友達に売る方法の記事で扱っています。
まとめ:車の個人売買は名義変更の確認までが取引
車の個人売買は、契約書を作り、代金を確認してから車と書類を渡し、名義変更が済んだ車検証の写しを受け取るまでが一連の流れです。
● 名義変更の期限は15日以内。手数料は普通車が窓口700円、軽自動車は無料
● 普通車は売る側・買う側とも実印と印鑑証明書(発行から3か月以内)が要る
● 自動車税は4月1日時点の所有者に全額かかり、名義変更では月割りにならない
● 不具合を隠して売ると、責任を負わない約束をしていても無効になることがある
● ローンが残っている車は、完済と所有権解除が先
相手の本人確認と契約書の用意ができないときは、引き渡しを急がず、買取店の査定額と比べてから売り方を決めてください。
📄 関連記事
📚 参考文献・出典
・JPUC – 相談事例(個人間売買で名義変更されず自動車税の納付書が届いた)
・JPUC – 相談事例(名義変更前に事故や違反があった場合の責任)
・日本損害保険協会 – 損害保険Q&A 問23(等級と中断)
・自動車リサイクル促進センター – リサイクル料金の支払い・受け取りの流れ
・メルカリ公式ガイド – 取引できない車両(おまかせクルマ取引)
・Yahoo!オークション ヘルプ – 自動車の名義変更手続き・申請方法
・国民生活センター – 見守り新鮮情報 第536号 フリマサービスのトラブルに注意!
※ 本記事は上記の公式・公的な公表情報(2026年10月8日確認)をもとに作成しています。手数料や必要書類は変わることがあるため、手続きの前に運輸支局・軽自動車検査協会・各サービスの公式ページで確認してください。
下取りに出す前に、買取の査定額を比べておく
買取額は店によって差が出ます。連絡が来る社数や仕組みはサービスごとに違うので、合うものを選んでください。
MOTA車買取
最大20社がWEBで入札
やり取りは高額査定の上位最大3社だけ
ナビクル
一度の入力で最大10社に査定を依頼
申込後に買取相場がわかる
カーネクスト
訪問の実車査定なし(電話・WEBで完結)
査定・引取・手続き代行が無料

