車のリコールにかかる時間と期間! 行かないとどうなる?工賃は?
自分が乗っている車がリコールの対象車となったことを知ると、少し焦ってしまいますよね。
リコールに関しては意外とよくあることなのですが、それが初めてだと対応にも戸惑うものです。
さて、そんな車のリコールに対しては以下の様な疑問が出てくることもあるのではないでしょうか。
● 「リコール対象車をディーラーに持っていったら、作業時間はどれくらいかかる?」
● 「車のリコールには、修理対応期間みたいなのは設定されている?」
● 「今乗っている車がリコール対象だけど、行かないって選択もありなの?」
そこで今回は、こうした疑問を解消していただける情報を紹介していきます。
気になった方は是非チェックしてみてくださいね。
車のリコールにかかる修理時間(待ち時間)!
車のリコールというと、初めての方は特になんだか大掛かりなことのように感じられますよね。
リコールになったら一日休まなければならないのか?車は預けなければならないのか?など、色々と疑問に思うことも多いはず。
まずは、車のリコールにどれくらいの時間がかかるのか?実際のデータも見ながら、調査してみました。
リコールにかかる作業時間はどれくらい?
今までの車のリコールで実際にかかった作業時間を調べてみると、リコールの箇所や規模にはよりますが、だいたい1〜3時間程度が多く見られました。
エアバックなど割と簡易的に調査できる場所については1時間程度、一方でセンサーなど深部に至っている場合は3〜4時間かかることもあります。
特にリコールでも件数の多いエアバックの作業時間については、作業する場所ごとに時間の目安が出されています。
例:ホンダのエアバックのリコールにおける、作業時間の目安
運転席側のみ…約1時間
助手席側のみ…約1時間
運転席側と助手席側を同時に交換…約1時間30分
目安としては1〜3時間程度としていますが、リコールの内容によっては数十分で終わる場合もあれば、1日以上かかる場合もあるため一概に時間が決まっているものではないと覚えておきましょう。
リコールの台数が多い場合は予約で時間がかかることも
また、リコールの台数が多い車種の場合、予約が埋まっておりすぐに案内してもらえなかったり、予約時間に行っても待たされるというケースもあるようです。
修理にかかる時間についてはディーラーのほうから説明があると思いますが、気になる場合は事前にこちらから聞いておくのがスムーズに受けられるコツになります。
車のリコールにかかる費用や期限(期間)!
車のリコールは、基本的にはメーカー側での不足が見つかったことが原因で発生するものです。
そこで気になるのはリコールのときにかかる費用。
無料だと思っていたけれど、費用がかかった…なんてこともないとは言えないので、どういったときに費用がかかるのか?想定しておきましょう。
リコールにかかる費用は?
車のリコールにかかる修理代は、先程も述べたように無料であることが一般的です。
リコールがかかると、通知の手紙が届くため、それだけを持っていけば、基本的にお金を取られることはありません。
ただ、注意したいのが長期的なリコールが発生した場合です。
車のリコールは、該当箇所によっては、修理に数日かかる場合があります。
その場合、車は数日間預けることになるため、代車を出してもらうことが可能です。
代車の費用は無料ですが、中には「費用を請求された」というケースもあるようなので注意が必要です。
なおリコールの台数が多い場合や混雑しているタイミングですと、代車にも限りがあり、場合によっては代車を貸してもらえないこともあります。
その場合、通常であればディーラー側がレンタカー費用を負担してレンタカーを利用することが一般的です。
費用がかかることは基本的にはありませんが、例外もあるということを覚えておくと良いですね。
ちなみにガソリンについては、車検時などと同様に、使った分だけ給油して代車を返却するのが無難です。
リコールで修理できる期限は?
車のリコールがいきなり発生したとはいっても、そうすぐに行けるわけではないという人が大半でしょう。
特に車通勤をしていたり、頻繁に車を利用する人にとっては、不便になってしまいます。
車のリコールが発生すると、すぐに行かなければならないというイメージもありますが、結論からいくと、リコール対象車の修理期間は無期限です。
遅れたからといって罰則があったり、何か言われることはないので、時間が落ち着いたタイミングで修理に出しましょう。
リコールの修理に行かないとどうなる?
最近ではちょっとした不具合ですぐにリコールが出ることもあり、何度も修理に持っていかなければいけない…といった自体も少なくありません。
頻繁に行ってられないという人ですと、走行にこれといった問題がないような不具合では、リコール通知がきてもディーラーに行かないままというケースも割と多いようです。
とはいえ、その不具合が原因で事故などに発展するリスクもあるわけなので、リコール通知がきたら放置せずに対処するのが自分の安全を守るために重要なこと。
放っておいた結果、事故になってしまった…なんてことにならないよう、リコール通知を放置するのはやめておきましょう。
また、リコールの通知をしたにも関わらずその後の反応が見られない顧客に対しては、ディーラーから定期的に連絡が来るのが一般的。
そのことを考えると、リコールを放置しつづけても、連絡が何度も来るので、通知が来た段階で行っておいた方が楽ではあります。
リコール該当箇所を修理してもらうには予約が必要な場合がありますが、大量リコールなどだと、予約日がかなり先になってしまう可能性も。
放置した結果、修理を全然受けられなくなってしまったということを避けるために、リコール通知が来たらそのタイミングで予約を確保しておくのが無難ですよ。
車のリコールに関するお役立ち情報まとめ!
リコールはよく聞く言葉ですが、いまいちわからないままという人も多いと思います。
実際に自分の車がリコール対象になってしまったけれど、どうすれば良いのかわからないという人のために、リコールの基礎知識についてまとめてみました。
車のリコールとは?
そもそも車のリコールは、メーカー側の不具合によって車に修理が発生する状態のことを言います。
リコールの対象はエアバックやブレーキ、ランプやセンサーなどさまざま。
メーカーでの設計や組み立て段階での不良によって、事故や不具合が発生する可能性があるものが対象となります。
車は一度設計や構造が決まってしまえば、それにそってラインで作られていくため、一台に不具合が見つかったら同じ車種は一気にリコールがかけられるのが一般的です。
車のリコールの通知とは?
車のリコールが発覚すると、その車種を保持している顧客に一度に通知が発送されます。
リコールの通知は、郵送で来るのが一般的で、自動車の登録情報に基づいて自宅住所に届くのが大半です。
中古車でもリコール通知は来る?
新車の場合は、登録している住所に通知が届きますが、もともと別の人が保持していた中古車はどうなるのか気になりますよね。
そもそも中古車はリコール対象になるのか、という話ですが、もちろん中古車であっても該当の車種であればリコールの対象になります。
中古車の場合も新車と同じで、国土交通省が管理している自動車の登録情報に基づいて通知が出されます。
ただ、中古車の購入の際に、登録がうまく行っていなかったり、知人から車を譲り受けたといった場合は、うまく通知が届かないこともあるので、その場合は自分で情報を把握しなければいけません。
自分の車がリコール対象か調べる方法!
自分の車がリコール対象車になればリコール通知が届きますが、中古車の場合と同様、引っ越し等で使用の本拠が移転となった場合に住所変更の手続きをしていないと、リコール通知を受け取ることができません。
リコール情報を調べたいときはネットで検索することができるので、気になる場合は国土交通省や自動車メーカーの検索ページで情報検索を行ってください。
国土交通省は「自動車局 審査・リコール課」というものを設置していて、Webサイトでは「リコール情報検索※」を利用できます。
なお国土交通省のWebサイトでは、「リコール届出情報一覧」も確認できるので、過去の情報が知りたい場合は参考にしてみてください。
自動車メーカーのサイトでリコール対象車か調べる方法
また国土交通省のサイトに加えて、自動車メーカーのWebサイトでもリコール等情報の検索が行えます。
「メーカー名+リコール」などで検索すると、リコール情報のページがヒットします。
メーカーの検索ページであれば車台番号を入力するだけで検索することができるので、車体番号がわかる場合は非常に便利です。車台番号は、車検証に記載されているので先に確認しておくと良いでしょう。
自分の車がリコール対象!どうしたらいい?
自分の車がリコール対象となった場合、まずは自宅に通知が届いていないかどうか確認をしましょう。
通知が届いていれば、その内容に従ってディーラーに車を持っていけばOK。
一方、通知が届いていない場合は、対象ではなかったという場合も考えられます。
ただ先程のように住所がうまく登録されておらず、届いていないだけという可能性もあるので、明らかに自分の車がリコール対象だとわかる場合は、ディーラーやメーカーに確認しておくと良いですね。
ディーラーに持っていかなければならない?
リコールの通知がありディーラーに来店しなければならなくなったときには、「向こうから車を引き取りに来てくれればいいのに」と思うこともあるかもしれません。
リコールに関してはもちろんメーカーが悪いわけですから、そう思ってしまうのも一理あります。
ただ現実問題、顧客一人ひとりの自宅にディーラーの担当者が車を引き取りにいくというのは時間的にも人員的にも難しいですので、通常はユーザーによる持ち込みが一般的です。
しかし場合によっては、ディーラーが車を引き取りにきてくれる可能性があります。
もしディーラーへの持ち込みがどうしても嫌だったり、都合が悪くて行けない場合は、一度掛け合ってみるのも良いかもしれません。
なおリコール該当箇所に関しては、リコール以外の用で来店した際にディーラー側が直しておいてくれることもあります。
緊急性の高くないリコールであれば、そのような機会を利用して修理してもらうというのもひとつの方法です。
リコール以外にもあるメーカー自主修理!
メーカー側が修理してくれるものというとリコールが一番多いですが、実はリコール以外にもメーカーの自主修理と呼ばれるものがあります。
リコールは明らかな不具合があったり、基準値を満たしていないことが原因で発生するものですが、基準に達するレベルでなかったとしても安全確保のためにメーカーで回収することがあります。
大々的にリコールとは言わないものの、こういった場合でも通知が来ることがあるので、リコール同様に通知が来たら修理に行くようにしましょう。
リコール対象車でも下取り・買取査定できる?
リコール対象車であっても、下取りや買取査定をしてもらうことはできます。
リコールの対象になってから修理を行った車については、もちろん下取りや査定に出せますし、修理を行っていない車でも下取りや査定に出すことは可能です。
大々的にリコールが発表された車ですと、買取業者から修理について聞かれることがありますが、修理に出しているか出していないかは正直に答えておきましょう。
リコール対象車だと下取り・買取査定額が下がる?
「リコール対象者でも下取りに出せるのはわかったけど、査定額が下がってしまうのでは?」と不安になる人もいますよね。
もちろん条件や車種によって差はありますが、一般的にリコールが原因で査定額が下がるということはほとんどありません。
リコール通知が来て修理に出してあればまったく問題ありませんし、修理前でもディーラーで無償で修理できるものなので、それによって査定額が下がることはないのが一般的です。
とはいっても、車種やリコール内容によっては、リコール車だからといって買い取りがなかなかつかないことは考えられます。
リコールが立て続けに起こったりすると、そのメーカーの車自体の評判が下がってしまうことも考えられるので、リコール車を下取りに出すときはきちんと査定してくれる業者を探すようにしましょう。
さて今回は、車のリコールについて掘り下げた内容をお届けしてきましたが、何かお役立ていただける情報はありましたでしょうか?
ご覧のように、リコール該当箇所の修理は無料で行ってくれますので工賃の心配はいりません。
また修理受付の期間が設定されているわけでもありませんので、「ついうっかり」ということがあっても問題ありません。
ただなるべく早めに修理してもらうということが望ましいですから、リコール通知を受け取ったら速やかに行動を開始していきましょう。