車の下取りや売却は車検前がお得!プラス査定より掛かる車検費用
車の下取りや売却は、車検前と車検後でどっちがお得なのか、気になるところですよね。結論から先にお伝えすると、車検前がお得です。
今回は、下取りや売却は車検前が何故お得なのかを紹介していきます。
また、やっぱり車検を通して乗り続けようかと悩んでいる方のために、何年目で買い替えるのがお得なのかについても紹介させて頂きます。
どのタイミングで下取りや買取りをするのが良いか悩んでいるなら、是非参考にしてもらえればと思います。
車の下取りや売却は車検前がお得!その理由とは?
車をお得に売却するためには、車を手放すタイミングも大切です。新車を購入してから定期的に迎える車検も、そのタイミングの一つと言えます。
車検が近づいているというタイミングで車の下取りや売却を考えているなら、車検前に車を手放す方がお得です!
なぜ車検前に車を手放す方が良いのか?その理由について詳しくご説明させていただきます。
車検残りのプラス査定
車検の残り期間が1年以上ある場合は、査定にプラスになります。
ただ、そのプラスになる金額は、仮に車検の有効期限が2年あったとしても、およそ4万円〜5万円程度と言われています。
また、有効期限が1年未満の場合では、査定額に影響する可能性は少なく、プラス査定は期待できないとも言われています。
つまり、そのプラスの評価を得たいがために車検に通したとしても、車検にかかった費用を補填することすらできないケースが多いということです。
手間と費用をかけて車検を受けてから査定に出しても、マイナスになってしまう可能性の方が高いわけですから、車検を通さずに下取りや売却をする方が良いと言えます。
車検切れはマイナス査定になる?
車検が切れている車でも、下取りや売却する事は可能ですし、マイナス査定になる事もありません。
なぜなら車検が切れている車であっても、販売店側にはあまり影響はないからです。
販売店は、一般的に買い取った車を自社で販売したり、海外への輸出やオークションへ出品したりして再販します。
その際に車検切れでも影響がないのは、以下の理由があります。
再販方法 | 査定に影響しない理由 |
---|---|
店頭販売 |
店頭に並べている時に車検が切れてしまう可能性がある |
海外へ輸出 | 日本の車検制度は海外では適用されない |
オークションへ出品 | 販売の際に車の情報は一旦リセットされる |
こういった理由から、車検が切れている車でも販売店にとってはそれほど影響がないため、マイナス査定にはならないという事です。
ただ、車検が切れている車は公道を走ることができないので、運転をしてディーラーや買取店へ持ち込むことは出来ません。
ですから、車検が切れている車を売却する場合は、レッカー車を利用したり出張査定をして買取ってもらう必要があります。
他にも仮ナンバーを取得して走行するという方法もありますが、手続きなども面倒なので、出来れば車検が切れる前に売却するのが望ましいでしょう。
車検にかかる費用
車検残り期間のプラス査定が、車検費用を上回る事が無い事は先程もお伝えしました。
では、その車検費用はいったいどれくらいかかるものなのか?車検を通す際に必要となる費用について詳しく見ていきましょう。
車検費用の内訳
車検費用 | 内訳 | 詳細 |
---|---|---|
法定費用
|
自動車重量税 |
軽自動車の料金は一律。 |
自賠責保険料 | 車を運転する者に加入が義務付けられている保険料。 | |
印紙代 | 自動車検査証を発行するときに必要。 | |
法定費用以外の費用
|
検査費用 | 車検を受けるために支払う基本検査料。 |
代行手数料 | 車の所有者に代わって車検を引き受けてもらう際に支払う手数料。 | |
修理、整備費用 | 修理や部品交換など整備が必要になった際に発生する費用。 |
新車購入から初回の車検が3年後、それ以降は2年ごとに車検を受けるのが一般的です。
車検にかかる費用は、車種や車の状態、車検を依頼するところによって金額も異なってきますが、目安となる費用は以下の通りです。
車検にかかる費用の目安
車検費用 | 車種 | 費用相場 |
---|---|---|
自動車重量税 | 軽自動車 | 6,600円 |
0.5t以下 | 8,200円 | |
〜1.5t以下 | 16,400円 | |
〜2.0t以下 | 24,600円 | |
〜2.5t以下 | 32,800円 | |
〜3.0t以下 | 41,000円 | |
自賠責保険料 |
軽自動車 | 25,070円 |
普通自動車 | 25,830円 | |
印紙代 | 軽自動車・普通自動車 | 1,100円〜1,800円 |
検査費用 |
軽自動車・普通自動車
|
10,000円〜100,000円程度 |
代行手数料 | ||
修理、整備費用 |
法定費用以外の車検費用は、車検を受ける店舗や業者ごとで大幅に変わってきますので、あくまで目安ですがそれぞれの費用相場をご紹介しておきます。
車検を受ける場所別の費用相場
車検を受ける場所 | 費用相場 |
---|---|
ディーラー | 40,000円〜100,000円程度 |
整備工場 | 50,000円〜80,000円程度 |
車検フランチャイズ店 | 25,000円〜80,000円程度 |
カー用品店 | 20,000円〜60,000円程度 |
ガソリンスタンド | 20,000円〜60,000円程度 |
代行車検 | 10,000円〜30,000円程度 |
上記の費用に加えて、法定費用がプラスされる事になりますので、少なくても5万円程度、多くて10万円以上の費用が車検には必要という事になります。
車の下取りや売却は車検直前!
車検の残り期間が多く残っていればプラス査定になることもあります。
ですが、わざわざ費用をかけて車検を通しても、その車検費用分に相当するだけのプラス査定を受けられることはまずないと思っておいて良いでしょう。
車検を受けた直後の売却で得をする事はなく、逆に損をしてしまう事が考えられるため、車を手放すのは車検前がおすすめです。
車は車検が切れていても買い取ってもらうことができるので、車検ギリギリまで粘って結局車検が切れてしまった、なんてことになっても問題ありません。
しかし、車検切れとなるとレッカー車の利用や出張査定での買取となるので、それが嫌な場合は少なくとも車検が切れる1ヶ月前に、下取りや売却するのがベストです。
車検に通して乗り続けるべき?それとも売るべき?
車の買い替えを検討しているなら、車検前に車を手放すのもお得な売却方法と言えます。
しかし車を新しく購入するには費用がかかりますし、まだまだ乗れる車であったり、愛着のある車だとなおさら「車検を受けてまだ乗り続けようかな…」と迷う人も多いかと思います。
車検に通して乗り続けるべきか、それとも手放す方が良いのか?の判断は難しい所です。
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車検に通したほうが経済的なメリットはある
カーライフにとって大きな負担となる車検ですが、それでもやはり車を買い替える経済的な負担とは比べ物になりません。
車検の費用は、高いと30万円程度かかることもありますが、それでも新車は30万円では買えません。
比較的安い車であっても、諸費用を含めると100万円以上の出費になることがほとんどです。
車検のタイミングは買い替えのチャンスであることには違いありませんが、まだまだ乗れる車で経済的な部分が気になるのであれば、今回は車検に通して買い替えは次回以降にするというのも一つの方法です。
車検費用があまりにも高い場合は注意!
新車は30万円では買えないとは言え、30万円の車検費用は通常の車検費用をかなり上回る金額です。
車検費用が30万円にもなる場合には、交換部品が多い事が考えられます。
部品の交換をすれば車は正常に動きますが、走行距離が多く古い車の場合は、すぐにまた違う部品が壊れて、交換しないといけなくなる可能性が高くなります。
また部品交換だけではなく、故障による事故のリスクも高くなっている事も考えられます。
車の故障や事故などで、修理に多額の費用が必要になれば、車検費用と合わせると車を買える値段になるケースもあるかもしれません。
ですから走行距離が多く古い車で、30万円ほどの高い車検費用になる場合には、将来的な事を考えてこのタイミングで車を手放す事も考えた方が良いでしょう。
車の買い替え年数はついに9年に
内閣府の「消費動向調査」によりますと、2017年の乗用車(新車)の買い替え年数は「9年」ということが判明しました。
この買い替え年数は、2017年から25年前となる1992年から完全な右肩上がりというわけではないのですが、1992〜1999年の間は買い替え年数が長くても6.8年だったことを踏まえると、ここ25年の間で買い替え年数は着実に伸びているといえます。
車の性能が上がり、より壊れにくくなったことなどが、この原因として考えられます。
また、2019年3月の消費動向調査では、新車の買い替え年数は『平均9.2年(※二人以上世帯)』という結果になっています。
新車を購入してから9年というのは、ちょうど4回目の車検の時期でもあります。10年になる前の、4回目の車検となる9年目に車を買い替える人が多いようですね。
9年以上になる前に買い替えるのには、査定額への影響も考えられます。
9年以上になると査定額が0円になる事も!
新車で購入した場合、3年、5年、7年、9年といった周期で車の査定額は下がると言われています。
新車を購入して9年を過ぎると、車によっては査定額は0円になる事も少なくありません。
特にディーラーなどの下取りでは、年式と走行距離が査定の主な基準となるため、走行距離の多い過走行車や年式の古い車は、査定額が大幅に下がる傾向にあります。
目安の走行距離が1年間で1万qという事を考えると、9年では9万qになっています。
「車の寿命」と言われる10万qになってしまうと、ほぼ査定額が付かないと思っておいた方が良いでしょう。
車を下取りや売却した時の売却額を次の車の頭金にと考えているのであれば、新車購入から9年目で、4回目の車検の前に車を手放すのがおすすめです。
新車登録から13年も買い替えのひとつの目安に
今の自動車税制は古い車には特に厳しい制度となっているため、新車登録から13年経った車は自動車税が割増※になってしまいます。(※エコカーでは例外あり。)
13年を超えた車の自動車税は軽自動車なら20%、普通車の場合は15%の重課対象になります。
また、エコカー減税対象車以外は重量税も増税され、軽自動車なら20%以上、普通車なら39%にもなります。
車が古くなってくると交換する必要のある部品が多くなったり修理箇所も増えたりするので、それらをすべて完璧に近い状態で直そうとすると当然車検費用が高くなります。
それに加え自動車税・重量税の割増があるので、新車登録から13年経過をひとつの目安として車を買い替えるケースも多いのではないでしょうか。
ちなみに、18年経過の車も平成24年度の税制改正で増税となっています。それによって税額はエコカーの約2.5倍というのですから驚きです。
新車登録から13年を超えた車の場合は、車検を通して乗り続けるには、税金面で負担が多くなってしまうのです。
「買い替えたほうがお得かも?」という考えを捨てないと、今の自動車税制では古い車に愛着を持ち、手をかけて長く乗るというのは難しくなってきているようです。
車を高く売ろうと思えば5年目の車検前
今の車をなるべく高く売りたいというのであれば、3年もしくは5年目の車検前に手放すのが効果的です。
それくらいの車は中古車としての寿命も長いですから、査定額にも期待が持てます。
上記の買い替え年数からすると、こうしたサイクルでの買い替えは少数派といえますが、車好きからするとこのようなカーライフは非常にわくわくするのではないでしょうか。
最も高い価格で車を売りたいなら下取りより買取りがオススメ!
車を売却する事を考えているのであれば、最も高い売却額で車を買い取ってもらうところを選ぶ事が重要なポイントです。
手間がかからず楽に車の買い替えが出来る事から、ディーラーや中古車販売店の下取りを検討されている方も多いと思いますが、高い売却額で車を売る事が出来るのは下取りではなく買取です!
下取りでは、新しく購入する車の値引きと下取り査定額とがあやふやになり、実際の査定額がいくらなのか?が分かりにくい傾向にあります。
ですから、提示された査定額が本当の愛車の相場なのかが分かりません。
また、もともと車を販売する事が主な仕事としているディーラーでは、下取りした車を再販するルートが少ないため、中古車相場が反映されず相場よりも定額になりがちです。
一方買取では車を買い取って販売する事が仕事なので、販売ノウハウもあり再販ルートも多いので中古車相場が反映されやすく、中古車市場で人気のある車種や車の装備・パーツなどもプラス査定になります。
このような理由から、基本的に下取りより買取りの方が査定額が高くなるのです。
車検を通さずに車を売る事を決断された方は、少しでも車の価値が高いうちに買取に出し早目に売却するのがオススメです♪
車はどのタイミングで売るか、またどのような方法でどこで売るかによっても、売却額が大きく変わってきます。
車を売るタイミングには「車検」が大きなきっかけになる場合もあります。
車の下取りや売却をするタイミングは「車検前がお得」であり、「車検の1ヶ月前」が最もベストなタイミングと言えます。
ですが、車の状態によっては車検を通して乗り続ける方が良い場合もあるかもしれません。
車の売り時で迷った時は、今回の記事を参考に、自分の車に合った最も良いタイミングで、お得に車を売却して頂ければと思います。