車の車高を上げる方法やメリットは?依頼すると値段はどれぐらい?
車高を上げる改造は、「リフトアップ」あるいは「ハイリフト」といわれます。
このリフトアップが施された車はそれまでと見た目も違って見えるので、ドレスアップ目的で車の車高を上げるケースも多くなっています。
さて、そんなリフトアップに対しては以下の様な疑問が出てくることもあります。
● 「そもそも車高を上げるメリットって何なんだろう?」
● 「車高を上げるデメリットには何がある?」
● 「車の車高を上げる作業を業者に頼むと、値段はどれくらいかかる?」
そこで今回は、こういった疑問を解消していただける情報をまとめていきます。
リフトアップ、あるいは車高を下げることに興味がある方は是非チェックしてみてくださいね。
車の車高を上げるメリットとデメリット等まとめ!
車の車高を上げること・下げることには、どういったメリット・デメリットがあるのでしょうか?
車の車高を上げるメリットとデメリットは?
メリット
- 迫力が増し、よりかっこいい見た目になる。(ドレスアップ効果)
- オフロードでの走破性が上がる。
- アイポイントが上がるので運転しやすくなる。
- 融雪剤によるダメージが減る。
デメリット
- 高速走行時に風の影響を受けやすい。
- 極端に車高を上げた場合、高架下などの通過ができない場合がある。
- アイポイントの上昇は周囲への視認性の上昇にもつながるが、近距離の視界は悪くなってしまう。
車の車高を下げるメリットとデメリットは?
メリット
- 自分好みの見た目になる。(ドレスアップ効果)
- コーナリングでの安定感がアップする。
- 高速走行時の安定感がアップする。
デメリット
- 車体と路面の距離が短いので、路面環境によっては車体の底がこすれやすくなる。
- マンホールなどへの接触で、マフラーなどがちぎれてしまう場合もある。
- 車体の底面が路面とぶつかる「底突き」が起きやすくなり、底突きによる振動を感じやすくなる。
車の車高は平均でどれくらい上げるものなの?
車の車高を上げる場合に、「こういう改造をして、車検に通るのだろうか?」と心配になるかもしれません。
実際のところ、車検証に記載の高さから4cm以内のリフトアップであれば、車検通過基準を満たしていることになります。
もし4cm以上のリフトアップをした場合は、車検時に陸運局にて「構造変更申請」という手続きをすることになります。
ちなみにですが、リフトアップをする場合は「4cmでは物足りない」という意見もあります。
車高を下げる場合はその程度でも大きな変化に感じられますが、車高を上げるとなると、もう少し大胆に車高を変えたほうがその効果を感じやすいようです。
平均でどの程度上げるものなのかは残念ながら明確なデータはないため申し上げられませんが、上記のような意見もある以上、リフトアップ時には構造変更申請についてもあらかじめ頭に入れておくといいのではないでしょうか。
そもそも車のリフトアップはどうやるの?
車のリフトアップには、主に以下の様な方法があります。
スプリングを交換する
サスペンションのスプリングを、車高を上げるための専用スプリングと交換します。
スペーサーを使う
スプリングにスペーサーを組み込むことにより、車高を上げることができます。
ボディブロックを使う
フレームとボディとの間にブロックを取り付けることで、車高を上げることができます。
なお、この方法はラダー(はしご状)フレームの車にのみ適用可能です。
サスペンションを交換する
車高調サスペンションへの交換で、車高を上げることができます。
業者に車高を上げてもらうと工賃の値段はいくらかかる?
業者にリフトアップを依頼した場合の工賃は、業者やリフトアップの方法などによって大きく変わります。
5万円程度と比較的安く済む場合もあれば、50万円程度と高額な費用がかかることもあります。
さらにリフトアップの他に、タイヤやホイールを交換したりボディに加工を施したりすると、70〜80万円程度の費用になることもあります。
このように車高を上げる値段はピンきりですので、事前に業者とよく相談をしたうえで見積もりを作成してもらいましょう。
ハスラーの登場で軽カスタムが熱い!?
軽トールワゴン×SUVという、これまでにない融合を成功させたハスラーは軽自動車の中でも人気の高い車種です。
そんなハスラーは、リフトアップなどのカスタムが映える車種でもあります。
ハスラーはリフトアップなしでも魅力的なデザインの車ですが、思い切って車高を上げてみることで驚くほど雰囲気が変わります。
通常時では感じられない迫力が加わり、好きな人には堪らない雰囲気がかもしだされます。
そのハマり具合が影響してか、ハスラーの登場以後、これまでカスタムに関心がなかった人たちの間にもリフトアップの波が広がっていったといいます。
ただ、上記のようにリフトアップの費用は高額になることがあります。
例えば、新車価格約110万円〜というハスラーも、そこに諸費用30万円、リフトアップ費用50万円がかかると考えると、カスタムを含めた支払総額は190万円程度になってしまいます。
リフトアップなどのカスタム費用に関しては50万円以上かかるケースもありますので、場合によっては車体価格の7〜8割がカスタム費用になる可能性もあります。
とはいえ、車にかけるお金をなるべく安くしたいという場合はそもそもカスタムには手を出しませんから、こういった部分はあまり大きな問題ではないでしょう。
また、同じ軽自動車では「エブリィ」のリフトアップも注目されているようです。
ハスラーとは違いおしゃれなイメージのないエブリィですが、リフトアップなどのカスタムを施すことで驚くほど良い感じの見た目になります。
車の車高が低いのと高いの、どっちが人気?
最近は、N-BOXやタントなどの車高の低い軽自動車がブームになっていたり、定番の人気車種であるプリウスも車高が低めに作られていたりしますので、どちらかと言うと車高が高い車よりも車高が低い車のほうが人気が高いといえそうです。
車高が低いほうが子どもやお年寄りでも乗り降りがしやすいですので、こういった部分もメーカーが車高の低い車に注力する要因になっているかもしれません。
さて今回は、車の車高を上げるもしくは下げることのメリットやデメリット、業者に頼んだ場合の値段など、リフトアップに関する情報を中心にお届けしてきました。
何か参考にしていただける情報があれば幸いです。